聲の形から聞こえてくるもの、見えてくるもの
■感動的なシーン
いい映画を観たので紹介したいと思います。紹介と言ってもこの作品、2016年9月公開ということで僕かなり出遅れていますね。
僕が一番感動したのは主人公が自分を変えると約束したところです。でも決意は本物でも実現するのはなかなか難しいんですよね。
それもお話の中で表現されています。
そして好きなシーンは一番最後ですかね。
■リアルで残酷な展開
この物語のいいところは、結末までを無理やりハッピーエンドに持ってこないところです。幸せって一つの答えであり結果であると思うんです。
争っている人を見ると、「非生産的なことはやめて仲良くしなよ」と助言する。
ほとんどの人は白い目で見るだけかもしれません。不干渉です。
みんな正しいこと悪いこと、わかってるんですよね。
だからこうすればいいと言うのは非常に簡単なことなんです。
でもこの映画はそうしない。
主人公も、主人公の家族も、ヒロインも、ヒロインの家族も、その友人たちも、一人ひとり問題を抱えていたり、弱さを持っていたり、そういう人たちがただ平穏な日常を願うと、楽しい日常を過ごしたくて集まると、意見の食い違いから泣く人が出たり、怒る人が出たり、
幸せに至るまでにはたくさんの葛藤や議論がある、いや、なければならないんだなぁと人間社会というものを客観視させられたと感じました。
言い争ったり、涙したり、ふさぎ込んだりしている登場人物の悲しみとか、やるせなさとか、後悔とか、そういう心情的姿を端折らないで細やかに描いている、そこにこの映画の魅力があるなと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿