【Jアラート】に対する日本人の危機意識|平和ボケした保守とリベラル

2021年10月25日月曜日

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Jアラート・避難訓練に対する無責任な発言

私たちの有事への備えは十分か

Jアラートに対して否定的な意見がある。

「北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、政府は(2017年8月)29日朝、全国瞬時警報システム(Jアラート)で北海道や青森県など12道県にミサイル発射と日本上空の通過を伝えた。」(日本経済新聞『消防庁「被害なし」 北朝鮮ミサイル、12道県に情報伝達』

北朝鮮が意図して弾道ミサイルを日本に着弾させるか、その可能性は低いというのが一般的な見解だろう。しかし上空を通過させている時点で、失敗も含め絶対ということはない。

先日、ふと東日本大震災の動画をYouTube、ニコニコ動画で見た。コメント欄には、津波から逃げ遅れた人々に対し「地震後すぐに非難しなかったのが悪い」と厳しい意見が多く見られる。しかし、一方「実際に津波を経験しなければわからない」、「地震のたびに非難警報が出て、その後何もないことが何度も続けば、危機感は薄まって行く」など、被災者の立場に想像力を働かせているコメントもあった。

秋田でのミサイル避難訓練についても、原っぱで伏せている老人の姿がテレビで放映され、「伏せるだけでは意味がない」という嘲笑するような意見があった。

意味がないからシェルターを作れと。

もちろんミサイルの爆発に巻き込まれたらただでは済まないだろう。しかし、意味がないということはない。ミサイルの被害は直撃だけでなく、熱線や爆風、そしてそれに混じる散乱物に巻き込まれる事によって拡大する。ミサイルはそういう効果を見越して作られている。したがって被害を最小限に抑えるには有効な対策であるといえる。しかもこの避難方法はテロを頻繁に受けている地域からの実践的な対策を参考にしているのだ。(この知識がもしかしたら北朝鮮以外のことで使われることもあるかもしれない)。

「北朝鮮による弾道ミサイル発射が相次ぐなか、政府や秋田県などは17日午前、同県男鹿市で弾道ミサイルを想定した全国初の住民避難訓練をした。住民約110人が参加し、情報伝達や避難方法などを確認した。」

「訓練後の記者会見で、小谷敦内閣官房参事官は「ミサイルは爆風や熱、破片が一番危険で、頑丈な建物内なら直接被害はかなり軽減される。どういった避難行動を取ればいいのか周知を進めたい」と述べた。」(日本経済新聞『弾道ミサイル想定、初の避難訓練 秋田・男鹿 』

地方公共団体の危機管理に関する懇談会:平成19年3月5日(月)

イスラエルの危機管理を参考に話し合われている。

「国民保護ポータルサイト」(内閣官房<http://www.kokuminhogo.go.jp/>2017/10/10)

ミサイルが着弾しないことを祈るばかりであるが、万が一被害を受けた後、それに関する動画のコメント欄に、日本国内のみならず、外国勢から「どうして爆風が来るのに突っ立っているんだ」と書き込まれてしまうのだろうか。

未経験の出来事に対応するのは本当に難しい。

誰にも責める権利はない。

しかし、純粋に生きてほしいという気持ちから「避難訓練と緊急速報を軽視してはいけない」と言いたい。

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