宇都宮線暴行事件|注意の仕方と再発防止

2022年2月9日水曜日

社会

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注意することは危険な行為

実体験から見る今回の事件

電車内でタバコを吸っていた男を注意した男子高校生が、その男から暴行を受けました。

電車内喫煙注意で傷害事件 車掌駆けつけた後も暴行続けたか | 事件 | NHKニュース

男は警察への説明で正当防衛と主張しているようだが無理筋です。

高校生の方から男に接触したという言い分もありますから、裁判になれば高校生に不利な材料が全くないという訳ではないでしょうが、常識的な感情としては高校生に味方したくなるのが普通だと思います。

高校生も正当と思ってやったことでしょう。

ここで高校生の注意の仕方が悪かったという評価はしたくありませんが、それでも危険性が潜んでいたことは事実です。

宇都宮線暴行事件|注意の仕方と再発防止

私も振り返れば結構危ないことをしていました。

私の場合は街で起こった喧嘩の仲裁に自ら巻き込まれに行くことが何度かありました。

相手がおじいさんだったり、子連れだったりすると助けなきゃという気持ちでいっぱいになるわけです。

一番最初に仲裁に行ったときは、完全に強そうに見える方を悪者にした形で口論になってしまいました。

少し腰の曲がったおじいさんがサングラスをかけた金髪の男性に謝っていて、金髪の男性はゆるさねぇといった感じでした。

「どうしたんですか?」と尋ねると男性は突然振り返り「どうしたんだじゃねえよ!」と強い口調で顔を近づけてきました。

私はおじいさんが解放されればそれでいいと思っていたのでもう役目は終わったなと思い半分安堵していましたが、男性は私を許せないようでした。

めっちゃ顔を近づけたままずっと話していました。

口が臭かったです。

私の口も臭かったかもしれません。

でも退くに退けません。

仲裁にきたつもりが口論が延々と続くのでとうとう通りがかりの人が警察に通報してくれて警察が仲裁。

私はその場を離れました。

家に帰ってから自分のしたことを振り返り何度も嫌な気持ちになりました。

正しいことをしたと言い聞かせようとしましたが反対に罪悪感でいっぱいになったのです。

相手を罵倒したりすることはありませんでした。

でも事態を大きくしてしまったことにいたたまれない気持ちでした。

それからというもの私は喧嘩の仲裁をする際は、自分がおせっかいであることを自覚した上で、どちらも悪くないというスタンスでかかわるようになりました。

スミマセンねぇとむしろ自分が一番悪い奴になった感じです。

そしてにらみ合いが続くような時間に猶予があると見られる時は警察に通報するようにしています。

これまで暴行されるようなことはありませんでした。

私の場合は何度か失敗した後、今のようなやり方を身に着けることができたのですから運がよかったのです。

本件の暴行してきた男が高校生が初めて注意した相手だったとしたら、この高校生にとってはなかなか難しい経験だったと思います。

しかし、もし日ごろから注意することが習慣化していたとしたら危険性の高い環境にあったと考えられます。

今回の喫煙注意の場合、駅員に報告するのがよかったのでしょう。

電車のアナウンスでも「不審者・不審物を見かけた際は駅員まで」とあります。

こういうことも想定されてのことだったのかもしれません。

また緊急の場合は電車非常ボタンが備えられているとのことです。

タバコで使うかは迷いますが、今回のような暴行事件に遭遇した場合は活用できそうです。

鉄道会社側が通報を真摯に受け止めルールを破っている人物に規定通りの罰則を科す信頼性も重要になってきます。

駅員に報告しても何もしてくれないようなことが何度もあれば自分でやるしかないという考え方になってしまいます。

また鉄道の利用者にとって警察・弁護士との連携できる環境がこれからいっそう求められることになるでしょう。

OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

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