MV作成で使ってはいけないカラオケ映像の特徴
■カラオケ映像特有のおかしさ
カッコいい映像を作るにあたってカラオケ映像を反面教師にして考えてみたいと思います。
もし、カラオケ映像がセンスがいいと感じる方がいたら申し訳ありません。
変とかダサいというのはちょっと言い過ぎかもしれません。
もう少し詳しく述べますと、カラオケ映像ってそれ特有の雰囲気があるよなと思ったのです。
そしてカラオケにはそのくらいの映像が必要なのかもしれませんが、自分で作るMVや思い出映像がカラオケ見たくなったらいやだなということでカラオケ映像を反面教師にすることにしました。
ですからこの記事では、カラオケ映像をカッコいいとは言えないクオリティのものと定義し、MVをクオリティの高いものとします。
■カラオケ映像の特徴いろいろ
俳優
カラオケ映像で特徴的だと思うのが、俳優か女優もしくはカップルが登場するというものです。
彼らはスタイルもいいですし、顔だちも整っています。
もちろん有名な俳優ではないので馴染みがないせいでカッコいいと思えないというのはあるかもしれません。
しかし、MVの中には顔で売っていないミュージシャンが登場するものもありますし、芸人が出てくるものもあります。
そう考えると、俳優の顔はやはり馴染みがあるか否かの問題で映像のクオリティにはさほど影響していないようにも思います。
どんな人が俳優をしているのかわかりませんが、自分の妄想では役者を夢見てやっているのかなと思っています。
頑張ってほしいです。
小道具
カラオケ映像って何かしら持ってますよね?(笑)
どこに売っているかわからない置物とか人形とか。
リサイクルショップに行くと、これ使えそうだなぁというものがたくさん見つかります(笑)
MVなんかを見ると小物なんかは使われていますがあんまり触ってないです^^
そうするとセンスのいい映像というのは被写体を脈略なくはっきり移さないというのがあるかもしれません。
つまり、なんでそれフォーカスするのと思わせないということです。
発達心理学では共同注意というものがあります。
他人が見ていたり指さしたりすると自分も気になるというものです。
それは一つの行動なのですが、その行動に対して特に報酬が得られないと「なんだ損した」と思ってしまいます。
「騙された」とか「大げさだな」と感じさせたらきっとその映像に集中できなくなってしまうのではないかとちょっと思いました。
脚本
脈略という言葉が出ましたが次に脚本について触れてみたいと思います。
カラオケ映像は大体がストーリーがあります。
僕が面白いなと思ったカラオケ映像は、茶髪ロン毛のお兄さんが部屋の隅で立膝で座りながら手で持った野球ボールを見つめるというものです。
それから河川敷のグラウンドに来てピッチャーマウンドに立ちます。
ボールを投げたりはしません。
ただマウンドで見つめ続けます。
しばらくするとそのボールをマウンドにおいて帰ってしまいます。
この映像から推測できるストーリーは、野球選手を目指していたか甲子園に出たかった男性が、怪我か実力不足かであきらめざるを得なくなったというものでしょう。
しかし踏ん切りがつかずしばらく葛藤する。
グラウンドに来てマウンドに立ち過去を振り返る。
最後は気持ちの整理がついて新しい道に進む決意をするといったところでしょうか。
ストーリーは分かるのにかっこよくない理由は脚本ではない気がしてきました。
原因はカメラのアングルやライティング、画質なのではないかと。
■カラオケ映像とMVの違い
カラオケ映像のカメラのアングルは固定が多いですね。
それか歩いているのを追っていたり。
またズームインやズームアウトの期間が長いです。
カラオケ映像は特定の音楽のために作られていないので、その辺がおおざっぱになってしまうのは仕方がありません。
でもこれをMVでやってしまうと安っぽさや手抜き感が出てしまうのでしょう。
被写体が遠目で、背景の中に人物やものがあるなというのがはっきりわかります。
被写体を遠目で写すことによってかえって被写体が悪目立ちしてしまっている感もあります。
逆にMVの方はフリーハンドが多いですしカット数も多いです。
被写体を間近で写したりして臨場感が伝わってきます。
自作MVには思いっきり近づけたり大胆なアングルが欲しいものです。
次に小物、小道具についてです。
カラオケ映像は小物にフォーカスし過ぎな気がします。
小物に依存したストーリーがあるのでそれなしには伝えにくいのでしょう。
これも音楽と合わせて作っているわけではないので仕方がないといえば仕方がありません。
MVの場合は音楽や歌詞がストーリーを補填してくれるのですべてを映像化する必要はないからです。
ですからこれもMV作成の時は音楽・歌詞とのバランスを考慮し、小物を使うとしてもあくまで道具で、背景に溶け込むように、あまり小物・小道具の主張を強めないことがセンスを高める一つの要因になりそうです。
登場人物にしても小物にしてもそれらが一つの絵としての美しさを保つことが重要であると思います。
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