両利きにした時のメリットとしようと思ったきっかけ
道具の扱いはプロがプロたる所以
皆さんは仕事でどんな道具を使うでしょうか?
工場、工事現場、オフィス、外回り営業、乗り物など様々な職種があります。
プロフェッショナルというのはいい道具を持っているものです。
その道具を最大限に活用するために、両利きをマスターしてはどうかという提案です。
工場、工事現場ならドリル、ドライバー。
オフィスならペンや付箋。
外回り営業、乗り物ならタブレットなど。
もちろん運転しながら操作するのはダメですし、ハサミやカッターなど怪我につながるものは利き手で扱うべきです。
安全を第一に考えたうえで日々行う作業を両手で行えるようになったら作業効率はとっても上がると思いませんか。
そういえば最近の若い人はメッセージを送る時、スマホで両手で打ち込んでいてすごい早いなと思った次第です。
両利きに挑戦してみた経験
私は工場勤務だった時によく電動ドライバーを使っていました。
リサイクル品を修理するという仕事です。
一応、商品を回転台に乗せて解体・組み立て、部品交換をしていくのですが、ネジのつけ外しの度に商品を動かしたり、姿勢を変えたりするのが効率悪いと思うようになりました。
そこで私は右利きなのですが、ドライバーを左手に持ち替えて作業するようになりました。
そうするだけで商品を動かすことも、姿勢を変えることもなくなったのです。
しかしやはり利き手ではないので初めはぎこちない動きになります。
ネジを落としてしまったり、なかなかドライバーの先端がネジの駆動部にはまらなかったりと。
それは慣れというものなのでしょう。
どんなにいいアイデアや戦略も、実行する人の熟練度が伴わなければ、昔のやり方の方が早い場合もあります。
ですから私がこの両手で作業する方法をとったとき、先行投資の気持ちもありました。
確実に効率が上がるとは思っていませんでした。
実験的な試みです。
工場の仕事は全体で言えばチームワークですが、作業自体は個人作業ですので孤独です。
でも、会社に貢献できることを自分なりに考えたり工夫する楽しみはあります。
両利きにした効果とメリット
結果的に劇的な生産性の向上はなりませんでしたが、補助的な意味では効果がありました。
また両利きに挑戦した副産物として以下の三つのものを得たと言えます。
- 環境の変化に順応する柔軟な対応力
- 危険性の回避
- キャッチボールで左投げができるようになった。
一つ目の柔軟な対応力は、今まで一つの選択肢しかなかったものが二つに増えたことによりものの考え方の視野が以前より広がったということです。
また一つのことにこだわり過ぎなくなったということでもあります。
二つ目の危険性の回避は、私は工事現場でも働いたのですが、工具を使うとき右手から左手に替えただけで無理な姿勢をとらずに済んだ経験があります。
足場に上がって、建物の配線などをいじらなければならない時、しゃがみこんだり、時には足場に寝転ぶような姿勢になる時もあります。
そんな時に左手に替えるだけで楽な姿勢を保てたこともあるのです。
その時に限って左手に替えることもできますが、常日頃からやっていると手を滑らせるようなリスクを減らせます。
三つめはキャッチボールをした時のことです。
弟はバレーボールを部活で本格的にやっていたので両方の腕を鍛える必要がありました。
そこで左手でキャッチボール仕様ということになったのです。
私はトレーニング相手ですので別に左に替える必要はないのですが、遊び半分やってみました。
するとほとんど普通に、しかも強めに投げることができました。
弟は私が初めて左で投げたことをきいて驚いていました。
最後のは何の役に立つかわかりませんが、異常が両利きにしてよかったことです。
両利きにしたきっかけ
この両利きで作業できるようになる考えを私に与えてくれたのはある野球少年の言葉でした。
「プロ野球選手は利き手でなくても投げれるし打てる」
私はなんでそんなことをしなければならないと思いましたが、それがプロなんだなと直感で思いました。
プロ野球選手は投げられなくなったら仕事を失います。
重大なことです。
ですからもし片方の腕を痛めても反対の腕で投げられるようにする必要があるのかなと思ったわけです。
バレーボールをやっていた弟も彼は本当は左利きですが、日常は右、そしてバレーでは左です。
しかしバレーボールも状況によって右に左にと臨機応変に対応しなければいけません。
私もプロフェッショナルの端くれと思って真似してみました。
職種は違えど意欲をもらえるスポーツ選手のカッコいい姿に感謝です。
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