営業成績が上がると仕事が楽しくなる
■早速方法を説明
ずばり時計の秒針を見ながら話す。
やってみてください。
もし腕時計がなければパソコンやスマホの時計でもいいです。
私の場合は個人情報を保護する目的でスマホの持ち込みが禁止でしたので、パソコンの時計を使いました。
話し方の改善にはいくつか種類があります。
大きく分けると滑舌、声質、言葉遣い、テンポ。
本記事では話し方のテンポを矯正するアイデアを書いています。
焦ったり緊張して早口になってしまう人。
気づかないうちに早口になっている場合もあります。
そんな時に使える比較的即効性のある矯正方法です。
Windowsならパソコン画面右下にある時刻と日付のところを開くと時計とカレンダーが出てくるはずです。
そして秒単位のところをを見ながら話すのです。
ある意味、メトロノーム替わりですね。
そして話すスピードは「おはようございます。」で2秒程度にするのが目安です。
これはスピーチやプレゼンと同じです。
アナウンサーのように滑舌のいい人はもう少し早くても大丈夫です。
■ゆっくり話すことは滑舌をよくする特効薬
この話すスピードにこだわる理由の一つは、滑舌に関係しています。
滑舌が悪いと聞き取りにくく相手に不快感を与えます。
滑舌の悪い原因は主に、口周りに筋肉があまり使われていないせいで弱くなっているからです。
これを直すには長期間のトレーニングが必要です。
でも仕事は明日から毎日、トレーニングの効果を待っていられません。
そんな時は話す速度を遅くしてみてください。
どのくらい遅くするかというと、かまなくなるまでです。
1分間に300文字と言いましたが、それは標準的な速さで、相手が文章を理解できる基準でもあります。
ですから滑舌を改善したいときはそれに捉われず、かまなくなるまでスピードを下げて話してください。
そしてかまなくなったらそれが現時点のあなたにぴったりの速さということです。
私たちは大概、どんなことも周囲の環境に合わせて生活しています。
ですから話すスピードも無意識に周りに合わせています。
でもそれは本当の自分の話すスピードではないかもしれません。
本当はもっとゆっくりしゃべる人なのかもしれません。
自分のペースより早く話して滑舌が悪くなってしまう人は周囲に気を使える人とも言えそうです。
相手に時間をとらせている、相手は急いでいる、この商品に興味ないんじゃないか、その気遣いが悪い方向に表れてしまっているのです。
もし相手の時間をとらせて申し訳なく思っているのなら「ありがとうございました」と最後に心を込めていうことで気持ちを清算してください。
もし急いでいる状況でも、話すスピードを速くするのではなく、「お待ちください」や「お時間をとらせて申し訳ありません」と相手とコミュニケーションをとり、誠実さを示すことによって乗り切りましょう。
これは自分の話すスピードが遅いことに謝るのではありません。
あくまでも相手に説明する時間をとらせてしまっていることに謝るのです。
もし急かされて早口になると噛んだり焦っている感じが出て相手にさらに不快感を与えます。
とはいえ、まったりとした感じが出てしまうとこれもまた相手に不快感を与えかねません。
少しハキハキとしゃべるようにしてスピードは変えないようにしましょう。
そのペースを守ることが一つのテクニックであると覚えておいてください。
■句読点でしっかりと間を置く
スクリプトを使っている人であれば、文章に「、」や「。」があると思います。
その際にしっかりと間(ま)をおいて区切りをつけてください。
これをするだけでも聞き取りやすさが断然違ってきます。
先ほどは話すスピードについてフォーカスしましたが、アナウンサーのように少し早く話せる人、まったりとした感じではなく、ゆっくりだけどハキハキして話せる人は、この句読点での間を大切にしています。
また句読点がついていなくても、「~で」や「~を」といったところに自主的に間を置くことも大切です。
■営業成績1位になるまでの話
私はもともと話すのに緊張しやすいタイプでした。
就活の面接でも、「すごく緊張してるみたいけど大丈夫?」と言われたくらいです。
そしていざお客さんと話すことになっても焦りが出てしまっているらしく、「それじゃあ怪しい電話に聞こえるよ」と𠮟られてしまいました。
私は始業時間の40分前からマニュアルや商品スペック、会社の歴史などを読み込む非常にまじめな人間でした。
しかしそんな努力もむなしく営業成績は振るわず、3カ月で自分はこの仕事向いていないなと思いました。
でも、恵まれたことにそこの会社は結構しっかりしていて、人材育成にもお金をかけていたので、話し方の講師を雇っていて、滑舌のトレーニングや話す速さについてみっちり指導を受けさせてくれました。
そして自分なりに話すスピードを改善しようと考えた結果、バンド練習の時の教訓を思い出したのでした。
私は音楽活動で、自分がキーボード兼ボーカルで、もう一人ドラムがとてもうまい人と組んでいました。
でも本番になるとどうしても走ってしまってテンポがずれてしまうのです。
そんな時、ドラマーが「緊張すると早くなるもんだから、意識的にゆっくりしてみなよ」と教えてくれました。
そしてせっかくドラムがあるんだから、自分から徹底的にドラムの音を聞いてテンポを感じようと思ったのです。
そして今回、電話営業の環境にあるパソコンの時計の秒針がそのドラム代わりに使えるのではないかと思ってやってみたというわけです。
音楽活動も一概に趣味の範疇で終わるわけではありません。
朝礼の「おはようございます」を時計で測ってみました。
2秒いっぱい。
これが基準。
それから一日中、そのペースを崩さずに話すことにしました。
始めは焦って時計を見ることを忘れてしまうこともありました。
しかし、一度決めたことだからもう一度挑戦してみようと、時計を見ながら話すことを心掛けました。
滑舌も意識してよくしようとしました。
マニュアルの読み込みや、気遣いのできる態度、誠実さが上手くお客さんに伝わるようになったと感じました。
お客さんに「はい、いいですよ」と何の疑われる様子もなく受け入れられた時は本当に楽だなあと思いました。
もちろんいらないものはいらない、必要ないものはどうよく説明しても買いません。
でも、何か商品に興味を持つ前に、忙しい時に誰だ電話かけてきたのは!とか、もしかしたら詐欺の電話かもと、みんな構えているわけです。
そんな時に、自信を持った淀みのない話し方というのは信頼を得る力になります。
営業成績もみるみる上がり、みんなの前で毎日名前を呼ばれるようになってとても自信がつきました。
なんてったって上司にプレッシャーをかけられなくなって仕事のストレスがなくなったのがよかったですね(笑)
その上司も、そのまた上司にプレッシャーをかけられていますので・・・。
半年後には新人ながら毎日のように営業成績1位で名前を呼ばれるようになりました。
最初は自分に合わないと思った電話営業、やってよかったなと思います。
そしてすぐに辞めなくてよかったとも。
その後、仕事が変わりプレゼンやスピーチをする機会にも恵まれましたが、その時も電話営業で培った技術が生かされています。
電話営業は商材や客層によってはなかなか結果につなげるのは難しいものですが、皆さんのお仕事が少しでも楽に、楽しくなることを願っております。
関連記事:
FPSが好きな人は元プロゲーマーのぐっぴーさんの配信を参考に話し方を学んでもいいかもしれません。プレゼン・営業|ぐっぴー先生の配信に学ぶ聞き取りやすい話し方でより具体的な方法について書いています。
画像:
LogistaHometechによるPixabayからの画像
0 件のコメント:
コメントを投稿