SNSで時々見受けられる陰謀論
ウクライナにロシアの介入は必要ない
ウクライナ軍およびウクライナの民間人による暴行事件や略奪行為などをあたかも、「ウクライナはこんなに野蛮だからロシアは正義だ」、もしくは「ロシア軍はウクライナの人権侵害行為を正すために来た」などという正当化は筋が通らない話です。
元々、アゾフと呼ばれる軍がロシアと国境付近で小競り合いをしていた事実があります。
そしてそれはもともとウクライナの正規軍ではありませんでした。
自警団が手柄を立てウクライナ政府に指示された形で今に至ります。
ですから親ロシア派・ロシア擁護派の人たちはそれを理由にその自警団の思想をネオナチと称して非難する口実としているのです。
このアゾフ大隊が暴力的であるとか、ウクライナ軍が民間人に危害を加えたというのが事実だとしてもそれはロシアを擁護する理由にはなりません。
なぜならロシアが侵略しなければ彼らの存在は成り立たなかったからです。
またロシアが侵略しなければここまで治安が悪くなることもありませんでした。
例えば東日本大震災の後、避難所での性暴力、空き巣被害が増加しました。
避難所で性行為を強要、DVが悪化… 被災地であった女性への暴力その後【東日本大震災】 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)
東日本豪雨、被災地に空き巣が多数発生。その対策は? [防災] All About
震災の混乱により行政の目が行き届かなくなり、自分の身を守る家や場所が失われたためです。
外国人による被害という噂もありましたが、それは誇張された表現で日本人も起こしている犯罪です。
ただ、ここではその議論はおいておいて、有事の際には自国内だけでも暴力、犯罪行為は起こり得るということを認識すべきです。
話をウクライナに戻しましょう。
自宅が破壊され、避難所での暮らしを余儀なくされ、飲食に窮し、日々命の危険にさらされる。
そんな生活が長く続いているのが現状です。
例えウクライナで犯罪行為が増加したとしても、そしてそれがウクライナ人によるものであったとしてもロシアおよびロシア軍と比較してウクライナの犯罪を責めることはできないのです。
もちろんウクライナで起こしたウクライナ人の犯罪はウクライナの法律で裁かれるべきです。
しかし、それがロシアを擁護する理由には全くならないということは覚えておかなければなりません。
暴力を受けた少年が成長してから家庭内で暴力を振るうようになる。
私生活で性被害を受けた女性が自尊心を失い性産業にかかわるようになる。
誰かの略奪が不平等感を助長し、略奪し合うようになる。
他人の家庭を破壊し、人生を滅茶苦茶にしておいて、「ほらこいつは暴力的だ」、「こいつはもともと犯罪を犯すような奴だった」というのはいじめを率先してするような陰湿で不幸な人間と同じです。
ロシアが侵略しなければ、そして治安を乱さなければ、彼らは彼らの秩序の元、生活していたからです。
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