NHKの信用と権力は低下傾向?
人材育成ができていない印象
ここのところNHKのしくじりが目立ちます。
2022年5月18日にはこんなニュースがありました。
NHK林理恵メディア総局長「あってはならないこと」陸上中継時の事故について調査結果報告 - 芸能 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
記事には「今月7日の陸上日本選手権男子1万メートルで、中継を行う同局のカメラケーブルが、選手の首に絡まった事故についての調査結果を報告した」とあります。
選手の競技を妨害しないというのは非常に基本的なことだと思いますが、なぜ起こってしまったのでしょうか。
原因は、担当したカメラマンに競技トラックを横断した経験がなく横断のタイミングを見誤ったためとしています。
そして事故防止のマニュアル化と研修により今後、再発防止を目指すそうです。
この件については林理恵メディア総局長から、「あってはならないことだ」との反省の弁がきかれ、関係者への謝罪が正式になされました。
NHKといえばおそらく業界内の信用は他局よりも厚い、もしくは権限は大きいと思われます。
その信用と権限に、従事する者の実力が追い付かなくなっているといった印象です。
社員の育成が滞ってるという見方もできます。
日本放送協会(NHK) 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork (vorkers.com)
上記の口コミには、
- 中堅・若手の人材流出が著しい印象
- 長期戦略の不透明さ
- 人事制度改革が謳われるも実態は既存管理職から新管理職への横滑り
について社員の方からの言及があります。
この他、過去にNHKが起こした目立ったミスといえば、字幕改変問題がある。
NHKがウクライナ避難民インタビューで「字幕改変」か 大学教授が指摘|NEWSポストセブン (news-postseven.com)
一つはロシアから侵略を受けるウクライナ人の「私たちの勝利を願います。勝利を。ウクライナに栄光あれ」という言葉を「今は大変だけど平和になるように祈っている」と訳したこと。
もう一つは、東京オリンピックに関連するドキュメンタリー番組で、オリンピック反対デモの参加者が移っている場面で「お金をもらって動員されている」と事実に基づかない字幕を付けたことです。
前者については正籬(まさがき)聡メディア総局長が「訳というのは逐語訳もあれば色々な訳がある」と弁明し、後者については確認不足が原因としています。
私から言わせると何だか大学生の頃を思い出します。
大学で課題を出されて、自分の主張に近い記事をネットで見つけたらその出どころを確認せずにURLを張り付けて提出してしまう。
私自身はそういうので減点になるのが嫌だったのでネットで不確かなものは図書館に行って本まで探して完成させていましたが、グループワークで共同作業するときは煙たがられましたね。
みんな早く終わらせて遊びに行きたいですから。
大学でそれが許されても、仕事で同じことが通用するわけがありません。
大学の課題は先生とのやり取りですが、報道機関は様々な人に影響を及ぼします。
それだけ間違えを指摘する人もいます。
でも、人間の性としてそういった手抜きというのは大学生も社会人もあまり変わらないのでしょう。
本来であれば、そういったミスの確認やミスが起きないような動き方は表に出るまでに社内で解決できるはずです。
これが表に頻繁に出てくるとなると、熟練した人材からの後任への引継ぎができていないと思わざるを得ません。
NHKの場合、社風やプロパガンダ的なものも入っているかもしれませんが、直接過ぎますしバレない方がおかしいです。
そう言ったことも含めてNHKの信用は落ちていき、人材育成もままならなくなる悪循環に陥っているように見えます。
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