喪に服さず死に群れるハイエナ・ハゲタカ・報道・YouTuber

2022年5月22日日曜日

社会

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人の死でお金をもらうのは悪いことか

著名人の死をコンテンツにするメディア・YouTuber

芸能人・有名人・著名人、人々の関心を集める人が亡くなると一斉に情報が飛び交うようになります。

テレビでは連日ワイドショーの主要コンテンツになりますし、ネットではYouTuberのネタにされます。

訃報を知ってから瞬く間に発信するマスメディアの機敏さはさながらサバンナで死をむさぼるハイエナのように見えることもありますし、全く無関係だったYouTuberがことさら故人を偲ぶ配信をしているのはハゲタカのように感じることもあります。

サイト運営もそうです。

取り上げ方によっては批判を受けないものもありますが、体裁がよければそれでいいのかという疑問が残ります。

対象が人の死だからでしょう。

また死因が病死か、事故死か、自然死か自殺かでも変わってきます。

もちろん、著名人がなくなられても一切公表しないわけにはいかないでしょう。

「あの人最近見ないね」

と噂され、後から亡くなっていたと報道されれば、時間差があるだけで、その公表日を軸にメディアは過熱していくことに変わりはないと思われます。

ですからやはり著名人の訃報が伝えられてその後、どのような対応をされるかで生死に対する倫理観、人権に対する意識が問われることになりそうです。

メディアもYouTuberも情報を公開する理由はお金です。

中には著名人の訃報に関するコンテンツでは収益停止にしたり、収益を寄付したりすることで善良さをアピールするところもあるかもしれません。

しかし、それでもそれが好感度や集客に繋がれば、また、その話題で新規を獲得することができればやはりお金と切り離すことはできません。

最も話題を提供して視聴者に故人を偲ぶ気持ちを高めたり、自分の人生について省みさせたりと何らかの付加価値をつけることで報酬が発生することになんの悪いことがあるのかという考え方もできます。

それならば葬儀屋はどうなのかとか、お坊さんや牧師などの聖職者はどうなのかとか、医療関係に至るまで死にかかわるすべての職業について比較できるかと言われると難しいものです。

少なくともこれらの人々は本人または遺族に必要とされているという弁明はできるでしょう。

本人と遺族の同意のもとに働きその報酬を受けていることになります。

そこがメディアやYouTuberと違うところと言えます。

そうすると例えば芸能事務所が所属タレントの訃報を伝えてほしいとメディアに依頼するならばそれは批判に当たらないというのが私の個人的な感想です。

その他、メディア・」YouTuberに限らず世間で話題にされることによって個人の作品が再放送され、所属事務所にお金が入るとすれば、その人が築き上げてきたものの土台にいる後輩たちが躍進する力にもなりますし、遺族にも少し配当金があるとすればそれも本人の意思と違わないと思われます。

この話題に関して最初になぜ訃報によりお金をもらうのが悪いのかという定義をしっかりしておくべきだったと思いますし、ハイエナやハゲタカと言ったネガティブな表現を使ったことも説明すべきだったと自分の反省としていますが、ここにきてより明確になったのは、本人を基軸として関係性の強さにより善悪の印象が変わるということでしょう。

そしてそれを判断するのはメディア・YouTuberだけでなく視聴者側にもあるということです。

それを総称して国民性ともいうべき倫理観の基準が問われることになるでしょう。

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