第一話から示されていた地面に沈まないウルトラマンの能力
以前、ウルトラマンの体重だと地面にめり込んでしまうという指摘への反論を重くても沈まないウルトラマンは固体と気体の中間?と題して考察を書きました。
ただ、ここではもっとシンプルな論法でウルトラマンが重くても沈まない理由を書いてみたいと思います。
なぜ、体重3万5千トンのウルトラマンが地面にめり込んでいかないのか。
それはズバリ、「飛べるから」です。
ウルトラマンは空中でホバリングすることもできます。
浮遊できるのです。
つまり、ウルトラマンは自分の体が地面にめり込んでいかないように、常に浮遊するエネルギーで調節しているという考え方です。
ウルトラマンは様々な星の環境に耐えられる体です。
その星特有の重力はもちろん、地質や大気の性質に合わせて瞬時に自分の体重と浮遊のバランスを取る能力があったとしても不思議ではありません。
恐らくそれが当たり前のウルトラマンにしてみれば、もう無意識でやってしまうレベルだと思います。
丁度私たちが音をたてないようにつま先に体重を置いて歩くのと同じくらいの感覚です。
そしてこの体重と重力、そして浮遊をバランスする能力はウルトラマンのみならず、他の星人、地球外からの怪獣もほとんどみんなが保有しているものだと考えます。
この考えに基づいて、もしウルトラマンの体重では地面に沈んでしまうという論調を徹すならば、まずウルトラマンは絶対に飛ぶことはできないということを証明しなければなりません。
ウルトラマンは絶対飛ぶことができない。
飛ぶ能力なんて嘘だ。
その根拠を示すためにはおそらくウルトラマン自体を否定するほかなく、つまりはウルトラマンへの批判も消滅(無力化)することにはならないでしょうか。
地球出身の怪獣の場合はどうなのか
ただ現時点で私自身がこの論調の弱点だと思う点は、この論法は地球由来の怪獣に当てはめにくいということです。
四足歩行の怪獣は体重が分散されそうなので、ウルトラマンと条件が比較的近い二足歩行の怪獣ゴモラ、レッドキングの例を出しますと、これらはそれぞれ体重2万トンだそうです。
2万トンでもかなり重い。
足の裏は広そうですし、尻尾で支えてもいるのでウルトラマンよりはまだ持ちこたえられそうですが、ウルトラマンのような浮遊する力があるとは考えられませんから、かえって私の今回の論調を否定する存在です。
またウルトラマンの飛行のような未知の能力がない場合、問題は地面にめり込むだけでなく、自分の体重を支える筋力をその体積で保持できるのかということまで出てきてしまいます。
難題です。
そこで私はクマバチの理論を借りたいと思います。
クマバチは実際飛んでいるにもかかわらず長い間、そのずんぐりむっくりな体と体重、そして小さな羽では航空力学の観点から飛ぶことは不可能だと言われてきました。
そんな中、人々が出した結論は「理論上は飛べないが、クマバチは飛ぼうという気持ちがあるので飛べる」なのだそうです。
つまり、ゴモラもレッドキングも理論上は地面を歩けないけれど、歩こうとする気持ちがあるから歩けるんだということです。
ちなみにクマバチが飛べる理由は近年レイノルズ数の研究が進むにつれて説明できるようになりました。
クマバチが飛べないとされる理由と飛べる理由について | 昆虫バイブル (konchu-bible.com)
ゴモラたちの件は半分冗談ではありますが、地球上の生物とはいえ解明されないことはあるのだという、その事実にいったん逃げたいと思います。
太古から生態系を築いてきた怪獣には、その怪獣特有の能力があってもおかしくないということです。
仮説としては、
- 比較的地盤の固い場所を選んで生息または出現している。(ゴモラの大阪城付近など。大阪府内で住みやすい地域は?~地盤編~ (chumon-housemake.com))
- 踏んでも沈まない地盤、地形を目視・感知できる
- 振動と振動で衝撃が打ち消し合うように、地盤の粘度を調整できる。
- 怪獣の体形のディテールが完全ではない(ウルトラマンや怪獣は作り物と言ったらそれまでだが、ある程度ディフォルメして表現した作品であるということで地面に沈まないための説得力のあるディテールを今後追加することは可能)
等を考えてみましたが、ウルトラマンよりもかなり苦しいです。
ウルトラマンの体重だと地面にめり込んでしまうという指摘への反論:重くても沈まないウルトラマンは固体と気体の中間?
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