日銀の思惑を推測
円安容認ではなく円高牽制?
黒田日銀総裁が定例会見などで円安を容認する発言が目立ちます。
市場がそれに反応してさらなる円安に向かっていることから、日銀が円安に誘導していると見られても仕方がありません。
ただ私としては日銀の円安容認発言は、円安に誘導するためのものというより、日銀の発言によって円高に誘導されることを避けたい思惑があるような気がしています。
トレンドが円安方向である場合、それに拍車をかけるという見方は確かにあるのですが、そのトレンドを監視してある程度のところで抑制をかけることは難しいことではありません。
それよりも市場を冷やす影響のある発言をすることによってコントロールの利かない暴落の誘発を恐れているように思うのです。
とはいえ、私は日銀を庇っているわけではありません。
私の生活スタイルにとって円安はあまりいいことではありません。
できれば1ドル110円くらいになってほしいと思っています。
それに日銀の円安容認発言が急激な円安を招いたと評価されており、この急激な変化自体が日本経済にいいことではないと考えます。
特に原材料を輸入する場合、市場価格との乖離によって打撃を受ける企業も少なくないと思うからです。
また投資家たちにとってドル円の魅力は値幅がある程度安定していることだと思います。
殺人通貨と呼ばれるポンド、ロシアの地政学リスクにさらされているユーロの逃げ場がドル円である場合、大きな変動が常態化すればそれこそ円への信用が低下することになると思われます。
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