みんなエスパーだよ|夏帆の降板理由を予想できた人がいたか調査

2022年4月11日月曜日

芸能レビュー

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芸能界の闇はすぐに表に出ない

2022年4月11日の朝、こんなニュースが。

清純派女優・夏帆が不信感を抱いた園子温監督の〝困惑演出〟 出演ドラマは黒歴史か | 東スポのニュースに関するニュースを掲載 (tokyo-sports.co.jp)

東スポの記事ですが、最近芸能界を震撼させている園子温映画監督らの性加害報道。

この事件自体、一般人が芸能界を見上げて「きっとこんなことがあるに違いない」という都市伝説が実際に行われていたということで人間の弱さ、醜さを再認識させられたものでした。

本記事ではここから視点を少しずらして、人のうわさ話、憶測、考察力などにどれほどの的確さがあるのか否かを調べてみたいと思っています。

何が言いたいかというとつまり、かつて園子温が監督となり実写化された「みんなエスパーダよ」というドラマがありまして、そこで夏帆さんという女優がヒロイン役を演じていました。

評判がよかったのでしょう。

このドラマは映画化されることにもなりました。

しかし映画化されるにあたって夏帆さんは降板し、別の女優(池田エライザさん)が演じることになったのです。

その降板の理由として機関紙やSNSなどで沢山の憶測が飛び交いました。

その憶測に、今回明らかにされた本当の降板理由を言い当てていたものがあったのか調べてみようということです。

人はうわさ話が好きです。

そしてすぐに予想屋になります。

私もブログを書いていて自分の考察力を試したくなることがよくあります。

確かに、言い当てていればそれでよしということではないと思います。

ただ、それが無責任のまま終わっていないか立ち止まって考えたくなったということです。

検索期間は2015年1月から12月の間です。

映画の公開は2015年9日4日ですが、キャスティングの発表はそれ以前に行われることも多いため前期間にも幅を持たせています。

    ネット記事の反応

    ニュースというよりもネットのゴシップ記事関連から抽出しました。

    • 年齢的に交代を求められた
    • 「海街diary」の撮影時期と被ってしまった
    • 事務所が肌の露出、下着および卑猥な演技を忌避した

    以上が当時、ネット記事に上げられていた降板理由の予想です。

    中でも下二つの見解が多数を占めていました。

    ただ撮影時期も完全にかぶっているわけではなく調整できる範囲とみられるため信憑性に賭けていました。

    また事務所が新人女優を売り出すために過激な演技をさせ、そののちイメージ戦略として過激さを抑えていくことはよくあるので筋は通っているのですが、事務所からの正式な回答もないため憶測の域をでない見解でもあります。

    どちらにせよ、監督の性加害はおろか制作者側の落ち度がまったく予想されていなかったことは今回の記事の目的通り特筆すべき点です。

    映画コラムの反応

    映画ライターの山崎伸子氏の記事には、女優たちが園子温監督に演技指導で助けられたエピソードが多用されていますが、どの女優も泣いていることから、事件が発覚した今となってはパワハラとまでは断定できませんが、現場が異常な緊張状態にあったことが伺えます。

    真野恵里菜と池田エライザが語る、園子温の巧みな演出


    小峰克彦氏のコラムでは、代役の池田エライザになってから夏帆よりもエロティシズムの演出が過激になったことを絶賛しています。

    一時停止しながら観たい「映画 みんな!エスパーだよ!」がピュアでエッチで股間が痛い

    小峰氏は園子温監督の性加害を知らなかったのでしょうから仕方がありませんが、彼の映画評論から垣間見えるように、より過激な性描写を撮りやすいタレントを起用したと推測できる材料はあったようです。


    映画コラムニストたちの目的は主に映画の宣伝ですから、絶賛するのは仕方がないかもしれません。

    しかしその評価の要素が今回の性加害の負の面にもなっているところは注目すべき点です。

    Twitterの反応

    • なぜ降板したのか
    • 観る気なくした
    • 別映画とスケジュールが合わなかった
    • 高校生役ができる年齢ではなくなった

    が主な内容でした。

    降板の理由を推測するよりも、夏帆さんの降板を残念がるツイートが圧倒的に多い印象です。

    検索方法の不備、見落としもあるかもしれませんが、監督の加害行為について考察するようなツイートは一つもありませんでした。

    ただそんな中、とても興味深いツイートがありました。

     前述した「海街diary」の監督は、是枝裕和氏。

    是枝監督と言えば、今回の園子温監督らによる映画界の闇について声明を出した人。

    是枝裕和ら6名、映画監督による暴力行為や性加害について声明を発表 - 映画ナタリー (natalie.mu)

    この二人の監督、二つの映画の日程的にスケジュール調整できるかはわかりませんが、まともな指導者、まともな仕事場を体感したことにより、働き手のこれまでの価値観が崩れることはままあること。

    また良い人とコネができれば心強くもなります。

    是枝監督との出会いが夏帆さんの行動に影響を与えたという予想は興味深いものです。

    最後に

    今回の監督による女優への性加害事件。

    予想できないのは当たり前と言えば当たり前です。

    まさに芸能界の闇と言った感じです。

    本記事はネット記事やコラムニストの情報の希薄さを指摘するものではありません。

    ただ今回の件から、私たちは表沙汰にされない実情があるという疑いはいつも頭の片隅に置きながら物事を観る必要があるというのは学べるのではないでしょうか。

    もちろん、真相と言えばまだ完全に解明されたわけではないかもしれません。

    とはいえ、本人の口から、もしくは実情を知る人からの発言と憶測、噂話との間に大きな乖離があることは実に多いのです。

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