昔予言者と呼ばれた人たちはペテン師かもしくは学者だったのかもしれない
3月28日、1ドル125円まで上昇。
約1週間前にこの急騰を予期していた人物がいました。
収束しません。もっと加速します。 https://t.co/xoOgoZ7OgB
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) March 21, 2022
エコノミストのエミンユルマズ氏です。
3月21日と言えばドル円の高値はすでに119円半ばに到達。
その後、ほとんど戻ることなく急騰を続けました。
多くのトレーダーは118円から120円が上限だろうと予測していたようです。
翌22日の金融業の尾河眞樹氏の見解では『強まる円安脅威論』と題して「今日のドル/円はかなり底堅いという風に思うが、120円の大台が近づいてきているので少し様子を見る人・売りも出てくるという感じで若干ペースダウンするかもしれない」と述べています。
モーサテ ドル/円・レンジ予想 2022/3/22 (oshiemasu.info)(リンク切れ)
とは言っても23日発信の深谷幸司氏の見解では「直近高値の125円近辺を試すリスクというのも出てきているのではないか」と125円に言及しており、同じ見解の人も多数出てきていました。
モーサテ ドル/円・レンジ予想 2021/3/17 (oshiemasu.info)(リンク切れ)
ユルマズ氏の場合、何円までとは言っていませんのでもしかしたらもっと高値を予測していたのかもしれません。
ドル高円安は予想通りもっと加速しました。ただし、ドル円は短期で加熱しすぎなので一休みしそうです。 https://t.co/6j8YIqPCe6
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) March 28, 2022
ツイッターで言及されたように短期だったためここから少しペースダウンとみられるということかもしれません。
ただここでは「しそうです」とある程度、含みを持たせていることが私のように海外製品を購入する消費者としてはちょっと不安なところではあります。
ユルマズ氏がなぜこうもはっきりとした語調で言及できるのか。
それは彼が学術的な見地から現状と照らし合わせてを説明しているからだと思われます。
米国人の過処分所得(前年比成長率)の1960年以降のチャート。今マイナス10%です。前代未聞の悪化。バブル崩壊は予言ではありませんよ。サイエンスです。 pic.twitter.com/Eb4Mmv9K7G
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) March 28, 2022
つまり、学者というのはある種の法則や規則性を述べているだけでそれ自体は私たちの感情や希望どうこうで変わるものではありませんから、その絶対的なものを述べていることになります。
そして様々な要素が加わってそこに不確実性が生じるため必ずしも当たる保証はないということでしょう。
予想が外れたとしてもそれは予想であって確率の問題ですから発言者に明確な責任はないという訳です。
もしその人の責任を追及したければ、同じように理論立てて問いたださなければなりません。
ただ、もし初めから根拠のない、もしくは根拠の薄い言動で人々を扇動するのであれば責任は問われるべきでしょう。
一点気を付けなければならないことは、ユルマズ氏が米株の下落を予想したり、一時的なリバウンドに言及したりするとき、それを売り煽り、買い煽りと受け取らないことです。
彼自身の発言の随所にみられる通り、ポジションを持つ際に慎重になるための参考にすべきです。
それにしても予言者とはいつの世ももっぱら社会の滅亡を宣告してきました。
中東生まれのこの”学者”は、自分の著書『エブリシングバブルの崩壊』を手に、何人の日本人投資者に警告の声を届けることができるのでしょうか。
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