サイバー攻撃に対抗できる実物の力
シンプル過ぎると偽装されやすくはないか
先日、ウクライナのゼレンスキー大統領の服装に異議を唱えたアメリカの評論家が炎上しました。
「ウクライナ大統領はスーツを持っていないのか」 ゼレンスキー大統領の米議会演説、服装批判の米経済評論家が炎上(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース
私もゼレンスキー大統領の服装がいつもTシャツなのは気になっていましたが、戦争中ですし彼も作戦に積極的に参加している立場であるためおかしいとは思いませんでした。
また、それは自分の置かれた状況を内外に伝えるためのわかりやすいアピールにもなっていると思います。
ここでスーツを着ていた方がもしかしたらすごく違和感のある絵になりそうでもあります。
スーツは緊迫感よりも落ち着いた印象を与えるものです。
というよりも日常を思わせることによって平時と変わらない雰囲気を出してしまうかもしれません。
ただ一つだけ懸念すべきことがあったと思います。
それはゼレンスキー大統領が国民に降伏を促す偽物の動画が流布されたことです。
「降伏」呼び掛ける偽のゼレンスキー氏の動画 本物の動画と比較 - ライブドアニュース (livedoor.com)
ロシアも対ロシアも情報戦真っただ中です。
サイバー攻撃の一手段として偽情報が多く流れているということです。
国民の戦意喪失を狙ってか、ディープフェイクという本人の顔をAIで生成した動画で国民やそれを支援する人々の混乱を計ったということでしょう。
このディープフェイクで生成しているのは顔だけです。
体は別人であるため肩幅や手振りなどの仕草は微妙に違っていて違和感があるようです。
今回のフェイク動画はクオリティーの低い物でした。
しかしこれからの技術の進歩に伴って服装のシンプルさが仇になってしまうのではないかという疑問が浮かびました。
必ずしも服装だけが原因ではなく、勲章をつけるとか、机に置物を用意するなどでもいいかもしれません。
このようなフェイク動画を見破りやすくする対策は必要なのではないかと思います。
とは言っても、そのような見破りやすくするものを偽造された場合、かえってその信用を利用されることになるのでイタチごっこになりかねないのもまた難しいところです。
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