【大和魂】日本人が二ホンミツバチの熱殺蜂球に感じるシンパシー

2022年7月16日土曜日

詩・随筆

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夏になるとスズメバチを見る機会が増えます。

手入れの滞っている庭にはいつの間にかスズメバチの巣が作られていることもあるので注意が必要です。

刺されると人間にとって危険なスズメバチですが、私たちの生活に恩恵をもたらしてくれるミツバチの天敵でもあります。

アメリカでは昨今、スズメバチの繁殖が見られ、養蜂場のミツバチが全滅させられてしまうこともあるとか。

多大な損害です。

スズメバチがミツバチを襲う理由は捕食。

ミツバチの巣の中の蜂の子も食べられてしまうそうです。

しかしミツバチにはスズメバチから身を守るすべがありません。

見つかったら最後、というわけです。

しかし、ミツバチはミツバチでも二ホンミツバチだけは違います。

下記のジオグラフィックが捉えた二ホンミツバチがスズメバチを撃退する方法です。

撃退というか殺しちゃうんですね。

元々、冬の寒さから巣を守るため熱を起こすらしいですが、スズメバチが侵入した時は防衛手段として使うそうです。

動画内で観測された最高温度は47.2度。

熱に弱いスズメバチはこれで絶命です。

ミツバチは摂氏50度までは大丈夫らしいのでそれでこの技が使えるということです。

Wikipediaによると熱殺蜂球を使うのは二ホンミツバチ含むトウヨウミツバチだそうで、対するセイヨウミツバチにはその習性がないということです。

ミツバチ - Wikipedia

ただ、この技にはリスクがないわけではなく、蜂球に参加したミツバチは寿命が4分の一になってしまうのだとか。

そして驚くべきことに、寿命の短い老いた固体から率先して参加するのだとか。

人間的な見方をすると、老い先短い人生の先輩が若者をみすみす死なせないようにと自らの命を盾にしているようにも見えます。

また、この技に参加して自らの寿命を削ることも自己犠牲です。

誰かのために自分の命をささげる、自己犠牲に美徳を感じる日本人は二ホンミツバチにシンパシーを覚える人も少なくないのではないでしょうか。



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