先物取引のジレンマと情報戦
先物取引と言えば、将来を見越して、高く売れそうなものの権利を安いうちにたくさん買っておいて、予想通り値段が高くなったら売る。
権利を買った時の値段より売った時の値段が高ければその差額の分儲けが増えるといったものですよね。
商人や投資家の仕事って感じですが、その仕組みを普段の買い物でも利用することができます。
タイトルでは「先物取引ごっこ」としていますが、それに適当な語として先物買いがあったのでこちらを使いたいと思います。
わかりやすいのは石油と小麦粉製品の相関関係です。
大体、石油の値段が上がるとそれを輸送するために物が高くなるのですが、小麦粉製品はそれが顕著に表れるような気がします。
ですからパスタのようにある程度消費期限が長いものを買いだめしておくのは賢い方法かもしれません。
最近ですと業務スーパーで5キロ890円で売られていたパスタが1000円を超えました。
買っておけばよかった・・・。
恐らく原油価格が高騰したために運搬料が高くなり値段を上げざる得なくなったのでしょう。
確証はありませんが、車のガソリンが高くなったなぁと思った後、パスタが値上がりするのは以前も経験したことがあります。
ガソリン、パスタ、電気代…ここにきて生活用品の“値上げラッシュ”が続出するワケ - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト
悩ましいのは一回値段が上がると下がりにくいことですね(^^;
スーパーでの先物買い
そういうことで先物取引のようなものはスーパーでもできるわけです。
そして解釈次第では、後日高くなるものをそれより安く買えたなら、買った分だけお金が増えることになるわけです。
バーゲンセールでもおなじみですね。
衣類も腐ったりしないですから、防虫剤で虫食いを防ぎさえすれば、まとめ買いはお金が増えていることになります。
ここで気を付けておかなければならないのは、もし先物買いで手に入れた場合、買わなかった自分よりも得をしているかどうかです。
結局、着なかったり、使わなかったりとなってしまえばそれはただの衝動買いになってしまいます。
ある意味、安物買いの銭失いです。
そういう訳で絶対に損をしない先物買いは、私たちの普段の生活、過去の買い物履歴が重要になってきます。
今まで食べたり着たりしていたものはこれからも食べたり着たりするする可能性が高いです。
買いだめしても結局は使いますから、値段の変動がなくても通常は損はしません。
ただ気を付けないと損をする場合もあります。
お店がこの商品は売れると見越して大量に在庫を抱えていた場合です。
消費者である私たちもこの商品は売れるだろうからすぐになくなってしまうだろうと思って先に買います。
しかしお店は在庫を抱えているので売り切ろうと思って後から30パーセント引きとか、半額の値札にしたとします。
すると私たちは先に買って損をしたことになります。
もう少し待っておけばよかったと。
この「買っておけばよかった」と「待っておけばよかった」の間に生じるジレンマは先物取引の駆け引きによく似ている気がします。
また、行きつけのお店の他に、別のお店の方が安く売っていたとか、そういうのが得意な人もいるでしょうが、なかなかの情報戦になります。
震災に備えて財産と命を守る
この先物買い、災害前などにも応用すればお金だけでなく健康被害なども守れるかもしれません。
物が高くなるということは、みんなが欲しがるということです。
それは災害時や、災害のうわさを聞いたときにも起こります。
震災があったとき、スーパーやコンビニから食料がなくなってしまいました。
コロナ禍ではマスクやトイレットペーパーがなくなりました。
この場合、物を高くするのは転売ヤーと呼ばれる人たちです。
一般的にはお金を出しても売り切れで買えなくなってしまうのが普通です。
ですからそれに備えて買いだめしておくのも一つの手です。
先物取引の概念は、物の価値が常に変動していることを私たちに教えてくれます。
株や為替など金融商品に手を出す出さないは別として、ちょっとだけ勉強してみるのもいいかもしれません。
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