「こんな店で食べたくない」という感情の言語化
反社会的勢力という社会的嫌悪
文春が取り上げたこの事件。
「指いらんやろ、どうせ何もできひんねんから」ミシュラン掲載有名ラーメン店主が従業員女性に壮絶な暴行《録音データあり》 | 文春オンライン (bunshun.jp)
被害女性の苦痛を思うと同情と正義感から「こんな店で食べたくない」と叫ぶ人もいるだろう。
私も行く気になれない。
文春記事によると店主は反社会的勢力・暴力団とのつながりも示唆している。
そういうところにお金を流してはいけないし、維持の協力に加担してもいけない。
資金源として飲食店のバックにそういった反社がかかわっていることはあり得る。
だけれどそういった社会的な理由とは別に、個人的に行かない方がいいと思う理由がある。
なぜならこういうサディスティックな人は、料理に何を入れるかわからないからだ。
衝動的であるが故、介護や児童養護に不向きな人がいるように、料理の世界にもまた不向きな人はいる。
低モラルが与える個人的嫌悪
もちろんミキサーでミンチにされた誰かの指が入っているといったほど過激な結論にするつもりはない。
それよりもややマイルドでやや現実的なものだ。
反社だって何を入れるかわからない。
産地偽装や違法ドラッグを混入させられる例もある。
《国産と謳う海老がインドネシア産》元バイトAKB・梅澤愛優香(24)のラーメン店「麺匠 八雲」で“産地偽装”問題が発覚 | 文春オンライン (bunshun.jp)
「薬物で意識不明にさせ高額請求」、外国人ねらい六本木で急増 米大使館警告 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
ただ、多くの場合は長期的な利益を見込んで提供するものはまともなものであると思う。
反面、今回の店主のように感情的で、モラルが低く、敵愾心が強いという理由で事件を起こし、さらに客の良し悪しを選ぶような性格であれば、もしかしたらいやがらせに不潔なものでも入れられるのではないかという不安が頭をよぎる。
実際に記事には店主が「客に対して舌打ち」とか接客の態度の悪さを指摘している部分がいくつかある。
昔、OLが嫌いな上司のお茶に雑巾のしぼり汁を入れたなんて話があったがどうかドラマの中だけのことだと思いたい。
飲食店の衛生は信用で成り立っている。
実際に事細かにすべてを見られるわけではない。
この店主が、暴力的だけれどラーメン(仕事)には絶対のこだわりがあるというのなら、衛生面での信頼はとりあえず保たれる。
しかし厨房裏での店員とのやり取りを見ると、必ずしも料理に対して一途ではない。
ラーメンの支度を途中で切り上げてまで被害女性をいじめに行っているようだ。
仕事に関係のない言動が多々見受けられる。
そういったわけで作る人の人柄というのは結構大事な気がする。
もちろん上記の不潔云々のことは実際にあった証拠があるわけではない。
ただ、私がこの店主の傷害事件から伝わった嫌悪感の一部を分析して言葉にするとこういった感じになる。
このお店のラーメンが食べられなくなるのを残念に思う人もいるだろう。
グルメな人にも唯一救いと言えるのは、事件発覚前の比較的肯定的な店のレビューでさえ、「おいしいけれど飛び抜けたものはない」、「確かにおいしいけれどこれよりもおいしい店は他にいくらでもある」と書いてあってあきらめがつくところか。
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