アサリの産地偽装|ズートピアみたいなことが本当にあった

2022年1月24日月曜日

社会

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産地偽装くらい悪いこと

あまりの手際の良さが一周回っておかしい

先日テレビで報道されていたアサリの産地偽装。

その実態は、中国・韓国産のアサリを日本産の表記に替えるという悪質なもの。

安価で流通させられるから本当の国産アサリの売り場を奪い、漁獲量日本一の愛知県にすら愛知県産のものが締め出される始末。

その多くが、いや同業者によると100パーセントが熊本産と表記されているらしい。


この業界全体の存続を脅かす深刻な産地偽装問題。

一連の流れを見ると何とも手際がいい。

先ずどっさり袋詰めされたアサリが夜な夜な十数台のトラックに載せられて浜に運ばれてくる。

袋というか網というか、一つ一つの大きさがポリ袋くらいある。

そして場所はいかにもアサリが獲れそうなだだっ広い干潟である。

その干潟に入ったトラックから男たちが袋詰めにされた大量のアサリを撒いていく。

そして驚いたのが撒いた隣でおばちゃんが運転するトラクターで巻かれたアサリを回収していくのだ。

え?

せめてもうちょっと浜辺で寝かせないの?。

「浜辺にタッチすればそれで国産かよ」

と思わずツッコんでしまった。

自分の感覚では1か月、いや1週間、いやせめて24時間くらいは浜辺に戻すものだと思ったら即回収。

その手際の良さは一周回って逆に面白おかしくさえある。

ズートピアを思い出した

この流れ作業からディズニー映画ズートピアのニックとフィニックのアイスキャンディーの販売を思い出してしまった。

先ずニックがお父さん役、フィニックが赤ちゃん役になって像が営むアイス屋さんに来店。

お金がないけど赤ちゃんがアイスが欲しいとねだる。

キツネには売らないという決まりがあったものの、偶然通りがかったウサギのジュディの哀れみを誘いおごってもらう。

これで原価ゼロ円で手に入れたことになる。

その後この二人組は標高の高い地域に行って雪の上に足跡をつけ、そこにジュディからおごってもらったアイスを溶かして流し込み小さな足形のアイスキャンディーを作る。

そして都会に直行、会社から出てきたハムスターみたいな生き物の列で完売させ利益を上げる。

こちらは詐欺師の所業であるが、悪びれもしない効率的な動きがアサリの産地偽装にいそしむ業者の姿と重なるところがあった。

違法行為は気づかないうちに常習化する

産地偽装をしている業者、もしかしたら最初はしばらく寝かせておくくらいのことはしていたかもしれない。

でも期間なんて関係のないものを省いたりして段々と今の形になったようにも思える。

産地偽装しているところをはたから見れば悪徳業者だとわかるが、そこで長年働いている人にとっては普通になってしまっているのだろう。

こういうことは「人の振り見て我が振り直せ」なのだ。

例えば私たちは交通ルールを完璧に守っているだろうか。

歩行者として信号を完璧に守っているだろうか。

自分の都合や塩梅に任せて都合よく守っていることはよくあることだ。

また速度も周りに合わせていることが多い。

そんな時にいきなりルールを適用されて捕まる、捕まって初めてやっぱり悪いことだったんだとわかるということもある。

交通ルールも守らなければならないが、普段の仕事でも経費の私的流用をしていないか。

例えば交通費・定期・ガソリンの私的流用、マスクやトイレットペーパーなど生活必需品の横領、個人でやれば懲戒処分の恐れがあるし、会社が許せば業務上横領罪として思い刑罰を受けることになる。

会社の経費を私的流用したら?その罰則について | 働き方改革の時代を先取りする最新情報『はかどるタイム』 (hakadoru-time.com)

法に触れる行為をしても自動的に指摘してくれるわけではない。

だからもう一度身の周りの業務を見直し、整理してみる必要があるいかもしれない。

ちなみに私の近くのスーパー、コープみらいで出されているアサリは愛知県産でした。

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