【閲覧注意】不快な言葉が出てきます|言葉に注意深くありましょう
英語圏のタブー語
アメリカで「ファッ〇ユー」と言ったら殺されてもしょうがないなんて自分が子どものころ、近所で噂されていましたから、詳しく意味を知らなくても絶対言ってはいけないと言い聞かせていました。
いわゆるスウェアリングワードと言われるものです。
中指を立てるのも同様でした。
ところが大人になって洋画を見てると、ファッ〇なんて結構使っているようにも思われますし、オーストラリアに住んでいた頃は言う人は言っていましたし、中指も立ててましたね。
もちろん自分はやりませんでしたが。
だから思っていたほどタブーではないのかも、と危機意識は薄れたのですが、やはり相対的に見てファッ〇ユーなどのスウェアリングワードは人を侮辱する最上級の軽蔑語であることに違いはありません。
このアメリカをはじめとする英語圏の文化には一言で相手を激怒させる絶対に言ってはいけない言葉があるという事実は変わらないようです。
さて、そう考えると日本には、そして日本語には一言でこれほど相手を侮辱する言葉ってあるのだろうかと思うとなかなか出てきません。
恐らく皆さんも探してみたことがあるのではないでしょうか。
ファッ〇ユーの意味を辞書で調べてみると「くたばっちまえ!」だそうです。
!!!Fuck You!!!の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
日本語だと言われた状況にもよりますがタブーというほど悪いとは認識されないのではないでしょうか。
ちなみにもう少し細かく言うと「ファッ〇」は性交という意味で、たぶん「お前を犯してやる」のような意味合いを持つと勝手に思っています。
「犯す」も「rape」が適した言葉ですので少しずれてしまいますから、それよりやや緩和な「ファッ〇(性交)」はセクハラ的な下品さがあるのかもしれません。
英語「Fuck」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
とは言っても言う側も受け取る側もそこまで言葉の意味を理解し合っているのではないでしょうから、これはもう言ってはいけない文化だと捉えた方が適切なのでしょう。
タブー語がない日本語のタブー
そこで私が考えた日本語としてのタブー語はずばり「お前」「きさま」「てめえ」など相手を主語とする部分を軽蔑するものです。
「バカ」とか「マヌケ」とか「うすらとんかち」とか悪口は沢山ありますがどれもタブー視されているほどのものはありません。
もしかすると、この悪口というのは時に愛嬌として仲間内にいうこともあるため絶対的なタブーとしての存在にはなり得なかったのかもしれません。
日本の文化は縦社会で上下関係を重んじます。
目上の人、先輩後輩、誰が上で誰が下か、そしてどのくらい親しいかをいつも気にする文化です。
その中で相手の主語となる「あなた」の部分を「てめえ」にすることによって、一瞬で相手を見下すことができるというわけです。
言われた方は下に見られたと即座にわかります。
英語の「ファッ〇ユー」も自分主導で相手にマウントを取っている言葉になるわけですから、ちょっと意味合いは似ているかもしれません。
「ファッ〇ユー」と「てめえ」の共通点と相違点
ただ、例えば洋画や小説の「ファッ〇ユー」を「てめえ」に替えることはできないでしょう。
使う場面が違うからです。
街中を歩いて肩がぶつかった相手に突然「ファッ〇ユー」というのを「てめえ」に訳せば意味は通りますが、ぶつかった相手が謝ってきたところにそれを赦さず「ファッ〇ユー」と言った状況だと「てめえ」だけではちょっと会話文として成り立たなくなってしまいます。(ひどい会話文ですが(^^;)
その場合「てめえ」の後に何か相手をこき下ろす言葉を付け加えなければならないでしょう。
ただ英語で「ファッ〇ユー」という相手との会話を日本語に訳す場合、「てめえ」を使うのは自然かもしれません。
「ファッ〇ユー」というような相手への主語が「あなた」のままでは不自然ですからね。
色々と書きましたが、これは私が英語圏で生活した実体験から得た感覚ですから間違っていることも十分考えられます。
詳しくは専門家にお尋ねください。
またタブー語や相手を軽蔑する言葉はどこの国でもトラブルの原因になりますのでご注意ください。
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