さんぽセル批判はアホじゃなく、それはお客様のご意見ご要望

2022年6月8日水曜日

社会

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批判だけが批判からの守り方ではない

今年の4月からさんぽセルという商品が販売されたそうです。

タイヤ付きのアルミニウムフレームを取り付けることによって、ランドセルがキャリーケースのように片手で引けるようになるというもの。

さんぽセル/ランドセル用スティックキャリー【悟空のきもちTHE LABO】 (the-labo.com)

公式サイトでも取り上げられていますが、重いランドセルを毎日背負うことによって腰や首を痛める健康被害が報告されているらしく、それを解決するために小学生のアイデアを基に作られたのがこのさんぽセルだそうです。

この商品に対して、「キャリーケースは危ない」とか「軟弱になる」などの批判がネットで巻き起こりました。

これに対して芸人の千原せいじさんや尾木ママこと尾木直樹さんが反論しています。

「さんぽセル批判してる奴ヤバイ。アホ過ぎる」千原せいじが非難に猛抗議 ランドセル文化にも疑問の声も:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)

恐らく小学生のアイデアを尊重する思いや、新しいものを素直に称賛しない人たちへの苦言でもあったのでしょう。

ただ私は彼らの反応は少々大人げないと思ってしまいました。

批判の中には的外れなものもあるかもしれません。

しかし、キャリーケース関連の事故が多いのは事実です。

キャリーバッグによる人身事故と個人賠償責任保険 | 暮らしに役立つ保険情報 | アクア少額短期保険株式会社 (aqua-ins.com)

キャリーケースを後ろ手に引く形になると視界に移らないので歩行者や自転車を避けられず接触事故になるそうです。

また、階段や段差でキャリーケースを片手で持ち上げる際、握力が尽きて手から離れてしまい転がり落ちたキャリーケースで事故が起こるそうです。

さんぽセルは取り付けたまま背負うこともできるので階段前で背負う形にすれば防ぐことができるかもしれません。

ただ、背負う形にするのにフレームを縮めなければいけないので、階段の前で一々その動作をするかと言われれば、横着して手で持っていくということも考えられます。

またランドセルは後方に転倒した場合、後頭部を守る作用を果たし致命傷を防ぐ効果があります。(実際そういう場面に出くわしたことはありませんが)

キャリーケースも引いていれば何かと転倒防止になりそうですが、一応批判にも一理あります。

批判や心配の声を封殺するのではなく、それもお客様の声として説明と改善を果たして初めて商品と言えます。

千原せいじさんも尾木直樹さんも売り手ではないのでそうする義理はないですが、応援するのであればその辺の見識も持たれてはいいのではと思いました。

さんぽセルの公式サイトは商品の説明やアピールには注力しています。

商品開発のひたむきな姿勢を応援してあげてほしいものです。

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