テレビ制作者のホームレス化|テレビが面白くなくなった理由

2022年11月12日土曜日

社会

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なぜテレビが面白くなくなったのか

まず、初めに申し上げておきたいのですが、”テレビ制作者のホームレス化”とは実際にテレビ制作者が失業し、住居をなくして街を徘徊しているわけではありません。

誤解を招くような言い回しになってしまい申し訳ないのですが、それでもこの表現がしっくりくる部分があるのです。

それは人がホームレスになる原因です。

ホームレスの人々がなぜホームレスになったか、理由を一つ上げるとすれば、時代の変化に適応できなかったことです。

変化に対応できず、仕事を失い、資金が底をつき、住居を追われ住所をなくし、社会復帰の難しい状態になりホームレスになります。

テレビ制作者は、仕事を失うことなく既存の役職に留まることができたためホームレスの状態にはなっていないようですが、時代の変化について来られなかったところはホームレスと同じだと言えるのではないでしょうか。


時代の変化に適応できないということをもう少し具体的にすると以下の二つになります。

  1. 新しい制度・法律の変化に対応できない
  2. 人々の需要・趣向の変化に対応できない

項目に分けて説明します。

新しい制度・法律の変化に対応できない

どのような産業でも発展と共に新しい制度や法律が確立されます。

所謂コンプライアンスだったり、資格試験の見直しなどです。

何か事故・事件が起きれば同じ過ちを繰り返さないよう法律が制定され、社会に害があるとみなされれば高いコンプライアンスが求められるようになり、それに伴って法律に従う責任を負うための資格が作られます。

それまで資格なしでできたことが、突然資格を取らなければできなくなった。

資格試験に受かればいいですが、みんながみんな筆記試験が得意なわけではない。

仕事はできるのに、試験は通らない。

このような理屈でそれまで慣れ親しんだ職を失い、他の職業に就くものの馴染めず、ホームレスになってしまう人もいます。


テレビ業界でも、青少年の犯罪や非行に影響を与えることなどを考慮して、性的描写や暴力を控えるようになっていったと思います。

ただ、規制が強まる反面、それまでそのような刺激に頼っていた制作者は、別のアイデアを生み出すことができず、ただ中身のない面白味のない番組を作るしかないということです。

規制されても、それを上手に利用してさらに面白い番組を作ることのできる人も中にはいます。

しかしほとんどの人は、規制が足かせになって思うような番組を作れなくなってしまうのです。

人々の需要・趣向の変化に対応できない

世の中は徐々に変わっていきます。

”世の中”を構成する人々が生まれ変わっていくからです。

一人間自体に趣向の違いはありますが、生まれた時代ごとにも違いは生まれます。

毎年沢山の人が生まれ、育っていけばそれだけでも新しい需要というものは生まれていきます。

一個人、自分自身はそう変わるものではありません。

周りだけが変わっていきます。

アイデアは世の中の需要を満たせませんが、役職がその人を仕事に繋ぎ止めてくれるので、面白くはないが番組だけは作り続けるという構図です。


テレビ業界の人々が仕事を失ってもいいとは思いません。

しかし、面白い番組を作ることに焦点を当てるなら業界内の新陳代謝が滞っていることが要因になっていると言っても過言ではないでしょう。

実力主義が大事か、それとも年功序列で働き手の生活を守るべきか、バランスが難しいところです。

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