ドル円の暴落に当たり損害を被った人々
年初からほとんど値を戻すことなく上がり続けてきたドル円の転換点ともいえる決定的な下げでした。
それだけに上昇基調に慣れていた投資家たちの中には大きな損害を被った人も沢山いたようです。
これまでのように値が戻らず、高値の買いポジションの損切を余儀なくされる中、個人投資家JIN氏がこのようにツイートしました。
これは言うべきか迷ったのですが
— オレ的ゲーム速報JIN@FX・株投資部 (@oreteki_douga) November 13, 2022
今回の大暴落で大損してしまった人に聞いて欲しいです。
死ぬほど辛いですが本当に死ぬ必要はありません。
爆損した人に対して心無い発言をする人もいますが
これはコツコツドカーンというもので誰しもやってしまう事です。
JIN氏自身も2,000万を超える資産を失い大変なショックを受けたようですが、傷心する人たちに向けて励ましの言葉と自死を踏みとどまる言葉を投げかけたようです。
お金持ちは低所得者の気持ちが分からないのか
ところがこのツイートに「偽善者」と言い捨てる人が何人かいたようです。
主な内容としては、
「2,000万円失ったとしても、資産はその何倍もあるし、アフィリエイトで何百万も稼いでいるのだから一般人とは同じではない。貧しい人が全財産を失って借金してしまう一般人の気持ちなどわかるわけがない」
ということです。
ここで初めに申し上げておきますが、裕福な人が貧困の人を理解できないと、裕福な人に限定する主張は間違っています。
事実として貧困なもの同士でも理解し合えず僻み合っていることがよくあります。
いじめも階級の上下関係で起こるのではなく、同じ階級同士の摩擦によって起こっている通りです。
それであるなら、富裕か貧困かに関係なく、他人のことを理解できないというのが人の本質であり、大切なのは理解しようとする姿勢です。
JIN氏の批判者は理解しようとしていません。
JIN氏は理解しようとしました。
後者が勝っているのは言うまでもないでしょう。
また、投資にリスクはつきものですが、それを回避または軽減する対策を、JIN氏の批判者自身がJIN氏を批判する言葉の中で述べているのは興味深いところです。
もう一度、批判の要約を引用し、前半と後半に分けて解説します。
前半
「2,000万円失ったとしても、資産はその何倍もあるし、アフィリエイトで何百万も稼いでいるのだから一般人とは同じではない」
JIN氏の資産が自分より何倍もあるのであれば、自分は自分の資産に見合った額の投資をすべきです。
JIN氏によるとレバレッジは5~8倍程度でそれ以上は危ないと言っており、JIN自身はそれ以下で回していることが多いので彼を参考にすべきではないでしょうか。
アフィリエイトで稼いでいることを知っているのであれば、自分も本業を主な収入源と認め投資は本来副業にとどめるべきでなのです。
後半
「貧しい人が全財産を失って借金してしまう一般人の気持ちなどわかるわけがない」
投資は全財産をかけるようなものであってはいけません。
投資は借金してまでやるようになってもいけません。
これらの批判は、むしろJIN氏が投資家として見本であることを強調しているようなものです。
JIN氏のツイートにぶら下がる人
JIN氏が言及したコツコツドカンを否定するツイート。
死ぬ必要はないという点は同意ですが、コツコツドカンは誰しもやるというのは少し違うかなと…
— 怠け者@公務員×個別株投資 (@pozipan) November 13, 2022
ホントに勝ってる人は、コツコツドカンを回避する仕組みで運用していて、コツコツドカンをくらうということは、地合いの恩恵やボラの上ブレでたまたま勝ってるだけで、実力で勝ててないのだと思います… https://t.co/6OCjwEy39O
このツイートの内容自体は正論にも思えます。
ただし、JIN氏がここで「誰しもやってしまう事」という言い方をしたのは、「失敗してしまった人に対して自分を責めないでほしい」という気持ちを端的に表現したものであって、怠け者氏の一見正論に見える説明はJIN氏の話の筋から逸脱してしまっているのです。
もとより、怠け者氏のこのツイート自体には大して悪意はなく、ご自身の投資術を披露するために自分のフォロワー向けにJIN氏のツイートを引用して述べたのだと思われます。
自殺について言及していいのか悪いのか
自殺ときいただけでそちらに気持ちが向いてしまうという恐れがあるのは確かでしが、カウンセリングや福祉のアセスメントにおいて死にたい気持ちがあるかなどは普段の会話で気兼ねなく聞く方がよいとの研究もあり、積極的にとまでは言われていないが実践されています。
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