無罪なのにハセシンさんが炎上
2024年16日から17日にかけて、加藤純一さん主催の第二回配信者ハイパーゲーム大会が開催されました。
そこで話題になったのがハセシンさんの炎上。
APEXレジェンズにおいてハセシンさんチームがたいじさんチームと希望するランドマークが被り双方譲らないまま開幕早々に激突。
結果たいじさんチームは初手でリタイアという形になりました。
この件ではX(旧Twitter)でも多くの意見が交わされたようです。
ただ内容を確認すると炎上と言ってもハセシンさんは特に悪いことはしていない様子。
多くの意見が「くだらない」とか「本人たちの問題」とか、炎上したこと自体に対する呆れでした。
円状に積極的に参加しハセシンさんを批判した人たちは、いわゆるモンスタークレーマーの類だなという印象です。
特にルール上問題なく、常識から外れたことをしていないにもかかわらず、クレーマーら自身の独自の解釈や正義感で批判する。
昨今でも、救急隊員や警察官が制服でコンビニに買い物に行くと、違和感を抱いた一般人がクレームを入れる。
これらクレーマーたちは普段見慣れない光景に対して「そんなはずはない。これはおかしい」と自分たちの価値観で騒ぎ出したというわけです。
一点、今回の件でハセシンさんがした間違ったことと言えば、炎上した後にXで相手方に謝罪文を掲載したことでしょう。
本来謝罪というのは悪いと思った相手に直接行うものですが、彼はSNSという誰でも見られる場所で行ったため、炎上を鎮めるためにたいじさんを利用した形をとってしまいました。
この件で一番的外れな批判
様々な意見・批判が繰り広げられていますが、それらの中で「ランドマークを譲るべきだった」や「オフライン組の活躍の場を奪うな」と言ったものは最もピントのずれた見解というべきでしょう。
ランドマーク被り
ハセシンさんは謝罪動画を出しましたが、その中で「ランドマークを譲らなかったこと」について謝罪し、何度もランドーマークという言葉を使っています。
これは彼が「ランドマークを譲らなかったことが批判されるのはおかしいよね、違和感に気づいて」と視聴者の反応を待っているように見えます。
実際に言葉に出してみるととても違和感があることが分かります。
「ランドマークを譲る?ヤラセじゃん」と。
まずランドマークの宣言とは相手に忖度するために行うものではありません。
それは自衛するための戦略として行います。
もし自分より強いチームと被ったら降下地点を変更しようというように情報を利用するのです。
もちろん自分も相手に知られる恐れはありますが、自分も相手の場所を知ることができるメリットはある。
これは勝負ですから、常に相手のためではなく自分のためというのが目的となります。
情報戦であり駆け引きなのです。
そしてもし勝機があると考えたのなら、もしくは他の知らない場所に降りるよりは強敵がいてもあえて降下地点を変えないで衝突することを選ぶもあります。
今回がその結果でしょう。
両者の判断、両者の選択を尊重できますか?
そうでなければゲームというのは面白くありません。
そして早々に決着がついてしまった。
お互い全力でぶつかったのであれば、試合時間が長かろうが短かろうが称えられるべきではありませんか?
たいじさんが怒っていた。
えなこさんがキレていた。
当然でしょう。
本気で練習して、本気で戦ったのですから悔しい思いもありますよ。
たとえ「ランドマークが被った、譲ってくれなかった」とごねたとしてもそれは責められるべきでも否定するべきでもありません。
負けたときのうっぷんくらい聞いてあげたらいいじゃないですか、本当のファンなら。
それをなぜ相手チームハセシンさんたちのせいにするのでしょうか。
それは的外れな怒りというものです。
運動会の徒競走で自分の子どもが同級生に負けたら、先生に抗議しに行きますか?
同級生やその親らに「うちの子は勉強であんまり練習できなかったんだからワザと負けろ」とか言いに行くんでしょうか。
そうではなく、頑張った自分の子どもに「頑張った」と声をかけ、悔し涙をぬぐってあげるのではないですか?
批判する人たちはなぜ誰かのせいにするのでしょうか。
自分たちの応援が足りなかったと自省する選択肢には目も止めないのですか。
オフライン組は特別
たいじさんチームはオフライン組で会場に集まり観客の前でプレイしています。
ハセシンさんチームはオンライン組で自宅や事務所のPCでYouTube/Twitch視聴者の前でプレイしています。
オフライン組を観るために高いチケット代と移動時間を使った。
だからオフライン組は優遇されるべき、忖度されるべき、少なくともアイテム拾う時間くらいは与えられるべき、
負けるとしてもせめて10分くらいは泳がせてもらってそれっぽい動きを見せてからキルされるべき・・・。
オフライン組を馬鹿にしてませんか?
そんなヤラセ満載の試合を見て楽しいですか?
ヤラセが分からないようにいい塩梅でやってくれ?
現実を受け入れられない感じですか?
高いチケットを買って、わざわざ公休をもらって、新幹線に乗ってただ一回の大会を応援する。
勝てばお祭り、負ければお通夜、負けたときの損失は大きいかもしれないが、勝ったときはこの上ない喜びに満たされる極限の玉手箱、歓喜もあれば悲壮もある、逆もまた然り、それが現地で観戦するということです。
野球だってサッカーだって同じです。
毎回観に行けるわけではありません。
間近で選手を観たい、同じ空気を吸いたい、息子に本物の試合を見せてあげたい、彼氏彼女と思い出を作りたい。
そういう気持ちで1試合を観戦する人もいます。
そして勝てば見ず知らずのファンたちと喜びを享受し、みんなで涙を呑みます。
それが現地観戦の醍醐味というものです。
今回は残念ながら負けてしまった。
歓喜と悲壮の後者になってしまった。
だからと言って、ワザと負けるような勧めをして現地観戦の前者の可能性を捨ててしまうのですか?
それはあまりにももったいない。
運営には言えない?
運営の環境整備の不完全さもあるかもしれません。
しかし運営に文句を言っても反応は鈍い、加藤純一さんは強すぎる。
だから応援していた人が負けたうっぷんをハセシンさんにぶつけたのですか?
その怒りは勝負は時の運と飲み込むことはできなかったのですか?
それにもし運営が環境整備を完成させてしまったら、プロリーグのようにレベル差が均一になりあなたの好きな配信者は出場できないかもしれません。
ジャイアントキリングは生まれないでしょうし、その期待もなくなります。
どんな環境にも一長一短はあるのです。
ゲーム大会を楽しむためになにができるか
大会の主旨を理解する
これはプロの大会ではない、お祭り、どんちゃん騒ぎ、そんな真面目に取り合うことないと思うのであれば、それが一番適切な姿勢と言えます。
緩いルールに緩い人選。
そういう大会なのだとメンバーを観ればわかります。
もっと配信者を応援して楽しい空気を作ることもできます。
オフラインは自分の声援を直に配信者に届けるチャンスでもあります。
声援を送ることは勝っても負けてもどちらでもできます。
ゲームへの理解を深める
ハイパーゲーム大会で批判している人の多くは配信者のことは好きだけどゲームにはあまり興味がないという特徴があります。
自分が知らない人が優勝すると馬鹿にする人もいます。
ゲーム自体を好きになれば、これで優勝したり順位を上げたりすることがどれほど大変で恵まれているかを実感し勝者をたたえる言葉が自然と出てくることでしょう。
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