配信者と視聴者を悩ませるスナイプとゴースティング
オンラインゲームが人気の昨今、配信者さんを悩ませているのがファンやアンチ、冷やかしらによるスナイプとゴースティング。
スナイプとは
配信を見ながら配信者と同じゲームでのマッチングを狙う不正行為。
動機としては、配信者と同じ空間・時間を共有したいというファン心からくるものや、配信者にちょっかいや嫌がらせをして配信の質を下げようというアンチ的なもの、また単に目立ちたいという承認欲求に駆られて行う人もいるようです。
ゴースティングとは
配信を見ながら配信者の動き、位置、アイテム、作戦などの情報を得て有利に戦いを進める不正行為。
配信者からはゴースティングしている人の情報がないため当然不利な状態でゲームを進めなければならない。
動機としては、配信者に名前を覚えてもらいたい、配信者の邪魔をしたい、有利な状況を確保して戦績を上げたいなどが考えられます。
BANされるかもしれない悪質な不正行為
いずれにしても配信者にとって不都合なことも多く、仮に配信者自身に危害を加えなくても本来の主旨から意識がそれているプレイヤーがゲームに参加することで、ゲーム自体の公平性や緊張感が損なわれ同じマッチ内のすべてのプレイヤーに少なからず迷惑がかかる悪質な行為です。
ゲーム制作会社が正式に禁止を表明しているところもあり、最悪の場合BANさせられゲームをプレイできなくなってしまう恐れがあります。
スナイプ推奨と勘違いされるかも
配信者さんとしても気を付けなければいけないのが、スナイプに対して自衛しなければスナイプを許していると勘違いされるということです。
もちろん不正行為をする人が悪いことに変わりはありませんが、配信者にも視聴者にも様々な思惑や体験を持っている人がいます。
特に駆け出しの、まだファンを集めている最中の配信者の中には、参加型と称してスナイプを許している人や笑いのネタにしている人もいます。
これはゲーム環境的に決していいこととは言えませんが、そのような体験をしながら育った視聴者の中にはスナイプを悪いことと思わない人もいるのです。
スナイプ禁止と表示しても、自分のしていることがスナイプだとわからない人もいます。
本当に様々な環境にいる人に毎度毎度説明することは不可能に近いですから自衛はとても大切なのです。
スナイプを回避する方法
さてここからが本題です。
YouTubeのように配信に遅延機能も有効ですが、視聴者とのコミュニケーションに支障が出て使いたくない人もいるでしょう。
コメントがたくさん来る場合は特にそうです。
ですから別の方法を紹介します。
スナイプから自分の配信を守るためにできる最も手っ取り早い方法、それはロビー画面を見せないことです。
スナイプさせなければゴースティングも防げる。
私のお気に入りのゲームCoD MWIIの画面を使って説明しましょう。
ゲームによって仕様・手順は様々だと思いますが、大きな流れは変わらないはずです。
ロビー画面に【スタート】のようなボタンがあり、
スタートを押すとマッチングを開始します。
そして人が集まるとカウントダウンしてゲーム本編へと移動します。
このロビー画面を配信で流さないことによって、スナイプをしようとする人がどのタイミングでマッチングをかければいいかわからなくするのです。
コツ
ロビー画面に入る前に画面を切り替える。
1試合終わると再びロビー画面に戻されることと思います。
配信者さんは同じ配信で何度も繰り返してゲームをすることが多いと思います。
そのため試合が終わったら、スコアなどの画面が出ているうちに他の画面に切り替えておくことをお勧めします。
スナイプする人は次のマッチングのタイミングを狙っているはずです。
一度、ロビー画面を見せてしまうとタイミングを予想しやすくなってしまいます。
ゲームの壁紙などを使ってみる
ロビー画面を見せないと言っても、画面を暗くしたりデスクトップ画面を映すようなことは雰囲気が壊れるので気が進まない方もいらっしゃるでしょう。
その場合はゲーム制作会社が公式に配布している壁紙や、配信者さんのお気に入りの画像を用意しておけばゲームや配信者さんのイメージ作りや宣伝効果にもなって一石二鳥です。
忘れてはいけないのがマッチングのためになる特有のゲーム音です。
【スタート】を押したときの音、マッチングを開始した時の音、カウントダウンの音、そのような変化はスナイプのヒントになってしまいます。
配信者さんの声は入ってもいいですが、ゲーム音が配信に乗らないようにしましょう。
フェイントを使う
マップを選べるならマップを、ゲームモードを選べるならゲームモードを、突発的に、気まぐれに変更してしまうのも一つの手です。
ロビー画面を隠している間に別のモードでマッチングをかけ、いざゲームが始まってみたらそこに移っているのは思っていたのと違う画面、とスナイプを試みた人を出し抜くことができます。
配信の味変(あじへん)として扱えばそれほどおかしくはないはずです。
限られたマッチングの機会すら不確かであることが分かれば、スナイプ使用者の意欲をくじくことができるでしょう。
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