多くの人が望むのはNHKを壊すのではなく修正してほしいということ
「NHKをぶっ壊す」とわかりやすいキャッチフレーズでその存在感を放ちながらも、一向に進まない改革に支持者からの求心力も落ちつつある立花孝志氏。
現在は党是よりも問題発言や社会的に問題がある人を推薦するなど、悪い話題ばかりが先行している印象です。
一度は彼に注目した人であれば、「そんなことはどうでもいいからNHKをぶっ壊すなら早くぶっ壊してくれ。せめてその努力をしてくれ」と言った心境でしょう。
現に、彼がNHKの受信料の廃止に関して特に影響力を持たないことが分かりつつある中でSNSでも彼を「嘘つき」呼ばわりしている投稿が見られるようになりました。
もし彼が今後何かしらNHKの受信料に対して働きかけることがあったなら、世論も少しは変わっていくことになるかもしれません。
しかし、私はこの「NHKをぶっ壊す」という党是自体も、もしかしたらあまり国民の関心をひかないものなのではないかと思ったりもします。
なぜかと言えば、NHKは結構人気だからです。
大河ドラマや朝ドラ、大みそかの紅白歌合戦など、全盛期に比べて視聴率が落ちたとはいえ、老若男女問わず話題にされるのはNHKが幅広い世代の人から需要があることを示しています。
例えば朝ドラのツイート数一つにしても、立花氏の話題とは比べ物にならないほど多く、毎日トレンドに乗っているほどです。
その他にも全国規模にネットワークを持つNHKならではのニュースや地域をクローズアップする特集、社会問題への問い、教育番組の構築や、映像資料のデータバンクとしての働きも持っています。
ともすると、国民はNHKの解体は望んでいない、むしろ国民に利する形でNHKを存続させることが望ましいとさえいえます。
その方法はいくつもあります。
スクランブル化もその一つです。
またNHKは受信料を下げることも可能です。
これまで”表向きは”スポンサーをつけない番組制作でしたがそれをやめてしまえばいい。
CMを流すのではなく、これまでの人脈、企業とのつながりを有料化するのです。
例えば朝ドラの「まんぷく」でチキンラーメンの売り上げが伸びたという事例があるのだから、まんぷくの後日談の制作や特集については日清食品のスポンサーになることを呼びかけてもいいですし、旅番組に使っているスポーツウェアやシューズなどのスポンサーを募ってもいいのです。
むしろすでにやっているのではないかと思われるお金の動きをより明確にしてもらってもいい。
また、英会話や韓国語会話などの教材を販売しています。
そういったNHKが別の収入源を得られる可能性について議論し指摘していけばいい。
立花氏はこれまでにどれだけNHKの幹部に対して、そのような交渉を持ち掛けたと言えるのでしょうか。
ただケンカを売る姿勢ではなく、交渉です。
交渉できなければ政治家としての資質はありません。
多くの人はNHKの解体を望んでいません。
もし今後、NHKが自ら進んで国民に歩み寄り、受信料や収入源の見直しを図るならば、立花氏の存在感はさらに縮小していくことでしょう。
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