3月4日に起こった公式大会におけるチーター参戦事件
私はこれを疑惑とは言いません。
明らかなチーター、チート行為。
チート容認です。
そして被害者がいるので事件です。
2023年3月4日、APACと呼ばれるコールオブデューティーの公式大会でチーター参戦事件の被害を受けたRush Gaming所属のGorou選手が検証動画を上げています。
大会運営に提出したものとほぼ同じのようです。
Gorou選手の申し立てに対し、
運営側はこのように回答したそうです。
「相手から姿の見えない位置にいたのに撃たれた」
→「これは操作ミスだ」
「キルカメラにて、相手のスナイパースコープの視点が壁越しに自分を追っている」
「自分が遮蔽物から少し出ると相手が”射線に移動して”決め撃ちしてくる」
「(チーターに被害を受けた他プレイヤーの検証動画をみせて)スナイパースコープでの視点が遮蔽物をなめるように移動しプレイヤーが顔を出した瞬間に撃っている」
→「チートではなくタイミングだ」
そして最終的には運営は「私にはわかりません」と答えて終了したということです。
なぜこれが絶対にチートだと言い切れるのか
Gorou選手の検証動画以上にわかりやすい証拠はありませんが一応、私自身も説明いたします。
センタリングが遮蔽物に向いている
今回、使われているチートプログラムはウォールハックという、壁越しに相手が見える類のものだと思われます。
ウォールハックを使うチーターの特徴として、センタリング(画面中央)が壁を向いているというのはよくあることです。
普通にプレイしていたらセンタリングが壁を向くことはあり得ません。
遮蔽物のないところ、遮蔽物の切れ目、プレイヤーが顔を出す部分にセンタリングがおかれます。
今回は足音も聞こえない距離・動作なので、足音の方向を向いたこともあり得ません。
例え足音が聞こえたとしても、やはり敵が出てくる一を向くわけで、壁を見ることはありません。
初心者でもやりませんのでむしろプロ級の人たちがこんな行動をとる訳がないのです。
遮蔽物に隠れた相手への誤射が起こる
壁越しに相手が透けて見えると言いましたが、ウォールハックはチートプログラムによって相手の輪郭が最優先で表示されるものです。
既存のオブジェクトやテクスチャーより、相手の輪郭が前に表示されるため、相手が遮蔽物の裏にいるのか手前にいるのかが分かりにくくなります。
遠方だと余計わからなくなります。
チートを使っていても撃たれたら死にます。
そのため、チーターも常に緊張しており、相手が壁の裏側にいたとしても相手の輪郭が見えた時点で反射的に撃ってしまうことがあるのです。
射線へ移動しての決め撃ち
遮蔽物から顔を出した相手を瞬時に撃つ、相手が遮蔽物から出てくるであろうと予想して相手を視認する前に撃つというのは確かにチーターでなくてもやります。
決め撃ちという技術の一つです。
しかし、今回Gorou選手が受けたチーターからの決め撃ちは違います。
Gorou選手を撃てる場所に飛び出して撃ってきているのです。
強ポジ(相手から被弾しにくい場所)で”待ち構えて撃つ”というのならわかります。
しかし、今回はあえて遮蔽物のない通路の真ん中に飛び出してでもGorou選手を撃てる位置に移動して決め撃ちしています。
いえ、これはもはや決め撃ちではなく、見えているから撃っているのです。
これも相手の場所が分かるウォールハックを使っている証拠です。
同チームがチートを使えなかった場合の結果
map1 pic.twitter.com/VqfUZb48z7
— Gorou / Rush Gaming (@RushGorou) March 5, 2023
ハードポイントで21対250。
この比率、上手い人と初心者が勝負したような感じで妙にリアルです。
運営が公式大会でチートを容認するワケ
運営はGorou選手からの異議申し立てに取り合いませんでした。
まったく筋の通らない御託を並べて黙殺したのです。
こういうことをする人間は必ず”何らかの目的”を持って言い訳しています。
ですから申し立てする側ができる限りどんな証拠を並べても、理論的に説明しても意味がありません。
鼻から理解する気がありませんし、聞いてもいません。
もし皆さんが2度3度説明しても変な言い訳をしてきた人を見かけたら、もう理論は通じない人、そして裏に何か目的があると考えた方がいいです。
癒着の疑い
まずスポーツでこのような不正行為が正当化された場合、真っ先に疑わなければならないのは癒着です。
サッカーやボクシングなど、様々な分野で審判の買収が行われ、多額の金銭や好待遇と引き換えに誤審やネグレクトが行われた事例は沢山あります。
今大会における癒着がどことどこにつながりがあるかと疑ってみると、【チーター】と【運営】との見方もできますが、それよりも濃厚なのは恐らく【チートプログラム販売者】と【運営内の一部の人間】との癒着です。
運営全体がチートを容認したり、販売者と癒着することは中長期的な戦略として中々考えずらい構図だからです。
発覚すれば完全に信用を失います。
そこまで大きなリスクを冒してチートプログラム販売者と癒着するとは思えません。
しかし、おこづかいが欲しい個人対販売者であれば、お金の誘惑に負ける恐れは容易に想像できます。
ユーザーがこの事件をきっかけに「チートをしてもバレなければいいんだ」と認識すれば、チートプログラムは売り上げを伸ばせるかもしれません。
その見返りとしてチートを容認すると大会の審議する権利を持った人間に報酬を支払うという構図は成り立ちます。
これは運営総出で今大会のチーター参戦事件を再検証し、癒着の疑いのある人間をあぶりださなければならない事態です。
一部の人間の利益のために、選手も運営全体も不利益を被ることを許してはいけないからです。
人種・国籍差別の疑い
これはあまり言いたくありませんが、実際にある問題です。
白人の有色人種を劣等に扱う人種差別。
同じアジア出身でも歴史観の相違からくる国籍差別。
このような負の感情を持っている人が審判をすれば、チート行為の被害を受けている人の訴えを軽視するようになります。
チーターとの直接的なつながりはなくとも、日本人が不利な状況になって自分が容認できるチームが勝ち残れば好都合だと思う人もいるかもしれません。
インターネットや交通機関の発達により世界のグローバル化が急速に進められている昨今でも、こういった差別問題はまだまだ根深いものです。
怠慢の疑い
癒着や差別でなければ、残る懸念は運営の怠慢です。
この場合、運営全体かもしれませんし、大会進行の責任を持つ一部の人間かもしれません。
そしてなぜこのような怠慢が起こるかと言えば、それは運営が大会を機械的に主催しているからです。
コールオブデューティーが好きでもなければ、選手たちの戦いが面白いとも思っていないでしょう。
早く家に帰って自分の好きなことをしたいのです。
だから大会を予定の時間通りに終わらせたい。
もしくは運営が主催の経営計画に縛られていることも考えられます。
大会の放映時間、司会進行・実況解説者へのギャラ、もしくは内部の従業員へのバイト代や管理費が決まっているため時間を押すわけにはいかないという理由です。
ですから誰が聞いてもつじつまの合わない言い訳をしてスケジュール重視でことを進める。
しかしこんなことをしていては、終わるのは大会ではなくCoDの文化、CoDそのものになるという考えには至らないのでしょうか。
運営にとって大会はお金集めの道具でしかなく、人生をかけて技術を磨いている選手たちのことも、ただのゲーム好きのゲーマーとしか考えていないのかもしれません
このような怠慢は、選手と選手を応援するファンの気持ちを踏みにじるものです。
運営自ら否定するコールオブデューティーの競技性
もし、この大会が本当にコールオブデューティーの競技性への可能性を試す場所であるという認識が運営にあるのならば試合を中断します。
疑惑のまま続行させません。
今回、大会運営が示したチーター容認は、運営自らがeスポーツが、所詮スポーツの真似事に過ぎないとしか考えていないことを示したことになります。
立派な実況解説に、カッコいいユニフォーム、高額な賞金を宣伝に使ったとしてもそれはただのハリボテ、歴史あるスポーツの模倣に過ぎないということでしょう。
私はそうは思いません。
eスポーツは公正なルールを共有し、同じルールの中で人間の反射神経、判断力、戦略、反省と改善、練習、集中力、体力など人間の限界に挑戦し、最後は健闘した選手たちを敵味方関係なく称える立派なスポーツだと考えています。
そしてその輝かしい栄光に向かって挑戦する選手たちに子どもたちは憧れます。
しかし運営が検証不十分のままチーターを容認し、言い訳として「運だ、タイミングだ」と自ら競技性を否定していく。
運、タイミングでキルできるなら何のために何百時間も使ってエイムの練習をするのでしょう。
ならば武器カスタマイズもお払い箱にして、勝者はサイコロを振って決めればいい。
それだけは言ってはいけないことでした。
今回の大会でチーターの参加を許したこと、コールオブデューティーの歴史に残すべきではありませんでした。
さらに運営は、チート行為を擁護する安易な発言をするべきではありませんでした。
運営はチートを容認しただけでなく、チートを見分けられないと告白したも同然です。
こんな簡単なチートも見分けられないなら、もちろん適切な対策だってできない。
それは一般のプレイヤーに対しても「私たちにはチートの対処はできませんと」宣言したということです。
常に他のFPSと覇権を争うコールオブデューティーの長い歴史に影を落とす出来事だったと言えるでしょう。
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