愛国主義は成り上がりの道具?
杉田水脈氏は日本の国会議員で、2024年の時点では衆議院議員として働いている人です。
水脈は”みお”と読むそうで、彼女のお父さんが万葉集からとったようで日本の文化にゆかりが深い印象を与えますね。
彼女はSNSで過激なことを投稿することが話題でこんな投稿もしています。
「勇者ライディーン」をカラオケで歌うときは、「悪魔」を「チャ◯ナ」に、「ライディーン」を「日本」に置き換えます。「たちあがれ日本」のテーマソングになります。お試しあれ♪
— 杉田 水脈 (@miosugita) July 27, 2017
国を代表する立場の人間とは思えない軽率な発言ですね。
もしくは、こんなことでしか中国に対抗心を解消できない弱い国だといいたいんでしょうか。
日本の恥です。
LGBTは生産性がないので税金をかける必要がない
恐らくマスメディア等でご存じの方はLGBTへの批判からの方も多いでしょう。
LGBT、つまり同性愛者等の男女以外のカップルは子どもができないので生産性がない、と発言して多くの批判を浴びました。
中には病気や障害で子どもができない人や、結婚や性交渉をしない人も含めて傷つけてしまったことから
彼女自身は、障害や病気の人の支援を否定していませんが、LGBTと障害・病気の線引きはどう考えているのか不明瞭です。
子どもができないので生産性がない、生産性がないと国から保障されないとすれば社会は成り立ちません。
性的暴行を受けた女性に対する誹謗中傷への加担
フリージャーナリストの伊藤詩織さんが性的暴行を受け、被害を訴えるとTwitter(現X)で一部の人たちから誹謗中傷が起こりました。
「言ってる事の整合性がなく、被害妄想?を疑いましたよ。売名行為なのかな?」
「被害者ぶるのもいい加減にして下さい。」
「詩織さんの行動が招いた結果でOKだね(笑)」
「お前は本当のキチガイか?・・この屑野郎!」
などなど傷ついている被害者をさらに傷つけるようなコメントに「いいね」を押していったのです。
冷静になって考えてみてください。
百歩譲って事件に対して不明瞭な部分や加害者に対する懲罰の重さに不平不満を漏らすコメントに注目することはあっても、上記で挙げたような知性のかけらもない暴言にどうしたらいいねを押すことができるのでしょうか。
Twitterの仕様としていいねを押せば、フォロワーに拡散されます。
また、誹謗中傷した人の肯定感を高め、更なる暴言を扇動する効果もあります。
擁護の仕様がありません。
Twitter中傷投稿「いいね」訴訟 - Wikipedia
杉田水脈にいいところはあるのか?
彼女は国会議員でありますが、実際に選挙で戦って勝ちとったことは1度もありません。
ではなぜ議員になれたのか。
それは比例代表制のためです。
日本維新の会の頃も自民党の頃もそうです。
ずっと比例ブロックからの当選です。
ですから国民・県民に選ばれたというよりも党に選ばれたといった方がいいでしょう。
党から見れば数合わせ要因といったところでしょうか。
ただ彼女にも支持者がいないわけではありませんし、SNSの反響も小さくありません。
どんな事をつぶやいているのかというと、愛国主義的なことです。
彼女の本心はわかりません。
ただ私は彼女が本当に国のために語っているかは疑問に思っています。
上記で紹介したように、言葉は軽率かつ過激で、理論的でなく感情に訴えるばかり。
国益になっているとは思えないのです。
しかも彼女が政治家を志したきっかけは、社会党土井たか子氏の演説から。
選挙に勝てないから日本維新の会に鞍替えした。
この時点でだいぶ思想は逆転していますよね。
そこで得たスタンスとフォロワーを維持したまま、自民党に移ったということで、私はかなりビジネス保守のにおいを感じています。
日本万歳と言っていればそれでいいのか、靖国参拝と言えばそれでいいのか、中国人・韓国人を見下していればそれで気持ちいいのか。
そんなことで日本は強くなりません。
言葉に踊らされ、エネルギーを無駄に消費して、貧して老いていくだけです。
言霊が実際あるとして、それで日本人が鼓舞されることがあっても、一方で杉田水脈氏の軽率な言葉で日本の品性が下がっていると思いませんか。
実質マイナスですよ。
日本に課されるさまざまな難題。
国防、経済発展、少子化、移民問題。
言葉だけで扇動している人により頼んでもむなしい結果に終わるのです。
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