愛犬クリプトくんの笑顔消失は預け先のトレーナーのせいなのか?

2023年9月11日月曜日

社会

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愛犬を預けることのリスク

ペットに関するある興味深い記事がありました。

「いわゆる、体罰です」愛犬をトレーナーに預けて1カ月後、変わり果てた表情に衝撃 「笑顔が消えた」「犬は何も言わない分、涙が出ちゃう」|まいどなニュース (maidonanews.jp)

しつけのために愛犬をトレーナーに預けたところ、戻ってきた愛犬は表情の乏しい状態になっていたのだとか。

犬は人間のように笑いはしませんし、主にしっぽに感情が現れると言いますが、舌を出したり飼い主を見つめたり、やはり感情によって顔にも微妙な変化が現れるようです。

飼い主はそれを見逃しませんでした。

文脈からするに、トレーナーの厳しいしつけのせいで傷つき、人間不信に陥ってしまったのではないか、と飼い主さんは思っているようです。

そしてその愛犬は飼い主さんの元に戻ってから少しずつ再び心を取り戻し、今は前のように柔らかい表情になったとのことです。

めでたしめでたしではありますが、私は別の可能性もあるのではないかと考えました。


それは捨てられたペットの気持ちです。

犬でも猫でも人間とコミュニケーションをとれるほどの知能がある動物は捨てられたこともわかるようです。

犬猫は捨てられると喪失感を覚え、心に傷を負うと言います。

裏切られたと感じるのか、単に人間は安住の地を勝手に奪ってしまう場合があると防衛本能が働くのかわかりませんが、人間不信に似た行動をとるようになります。


これを今回の飼い主さんの例に当てはめてみましょう。

飼い主さんはしつけのためにクリプトくんをトレーナーに預けました。

しかしクリプトくんにはその意図は伝わらないでしょう。

自分を捨てて別の人のところへ連れていかれた。

トレーナーが特に厳しくなくても飼い主のもとを離れた喪失感はぬぐえません。

しつけが終わった後、クリプトくんは飼い主さんのもとへ戻されます。

しかしクリプトくんからすればまたどこかへ連れていかれるかもしれないと不安になってもおかしくないことです。

何をしたら連れていかれるんだろう。

あれは罰なのか。

この人(飼い主)は何かあるとまた別の人に連れて行ってしまうかもしれない。

そんな不安を胸にクリプトくんは暮らします。

自然な表情など作れるわけがありません。

しかししばらく飼い主さんと一緒に暮らすうちに、もう大丈夫なのかな、心を許してもいいのかな、とおもい表情を取り戻していった、そう考えることもできるのではないでしょうか。


もちろん、これは私の推測ですが、トレーナーのせいにばかりはできないのではないかと思います。

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