活動を続けて一番困ること
ダウンタウン松本人志氏が性加害報道の中、活動休止
吉本興業は2024年1月8日ダウンタウンの松本人志氏の活動休止を発表しました。昨年から文春で報じられた性加害に関する裁判に注力するためということです。
「ダウンタウン」松本人志さん 芸能活動休止を発表 吉本興業 女性の証言の週刊誌掲載を受けて | NHK
ここで疑問なのが、吉本興業は事実無根と完全否定しているにもかかわらず、なぜ活動休止なのだろうかということです。
根も葉もないうわさや悪評にかまっていては芸能活動などできません。
なぜ事実無根なのに活動休止?
以前、松本氏の後輩にあたる今田耕司氏が未成年の女性に飲酒強要と淫行したと報じられた際も吉本興業は彼を活動休止させることなく損害賠償を求め訴訟しました。
今田耕司、『週刊現代』掲載記事めぐる訴訟を取り下げ 講談社が謝罪広告掲載し損害賠償金支払う | ORICON NEWS
それらを踏まえ今回の松本人志氏の活動休止に見られる意図とは、これは推測ですがスポンサーおよびテレビのレギュラー番組等との違約金を回避するためなのではないかということです。(レギュラーではなく単発の出演なら可能かもしれません)
事実無根を謳っていればクリーンなイメージはないにしてもどこからかCMや番組に出してくれるところはあるでしょうし、現在の番組での出演も続けられるでしょう。
しかし万が一裁判で不利な状況に陥ってしまったら、そうなる要因があったにもかかわらずそれを隠して仕事を受けたことによる違約金が発生するはずです。
それを避けるため一度仕事を全部取りやめることが目的と見ています。
裁判で負ける?
それでは裁判に負けることを吉本興業は危惧しているということでしょうか。
現段階では何とも言えません。
ただ今回の吉本興業の慎重さを鑑みるに、文春との裁判、またもしかしたらこれから浮上するかもしれない性加害による女性との裁判、そして今後出るかもしれない新たな告発を無傷で防げる自信はないのかもしれません。
つまり性加害の中の不同意や強要の部分を和解にして穏便に持ち込めたとしても、肉体関係があった事実、つまり不倫や不貞行為という事実までは否定できないかもしれないことを危惧しているとも受け取れるということです。
上記の”事実”とは仮定の中の吉本興業の思惑を予想しただけで、本当に事実かどうかはまだわかりません。
またここで補足しておきたいのは、活動休止が松本人志氏の本意なのか、吉本興業の要請なのかで印象はだいぶ違うというところです。
もし活動休止が吉本興業の指示だとしたら、松本人志氏自身は「俺はやってない」と確信していても、吉本興業の方が文春から突き付けられた証拠などで、松本氏の言い分に確信が持てなくなってきているとも考えられます。
万博の影響?
松本人志氏は大阪万博のアンバサダーにも就任しています。
今回の性加害疑惑は海外でも報道されているとのこと。
【海外メディア報道】松本人志の性加害疑惑が9か国で拡散!評判最悪? (entamevitamin.jp)
海外は#Metoo運動が盛んなことからもわかるように、女性への加害、セクシャルハラスメントには非常に敏感です。
性加害が事実であるか否かにかかわらず、万博への参加を再検討される”口実”にはなります。
やめさせるのが一番ですがまだ疑惑に過ぎない。
活動休止にしておけばとりあえずその悪影響を最小限に抑えることができると目算していることも考えられます。
が、いくら何でも万博のためだけにすべての収入源を断ち切るようなことするかな、と思ったのでこれは可能性としては低いと見ています。
統一教会、ジャニーズ、宝塚の次は吉本興業か?
本件は松本人志氏本人と加害を主張している女性の二人の問題ではなく、パーティーを紹介したスピードワゴン小沢一敬氏や複数の女性が関与しているため、実際にあった場合、隠蔽やもみ消しなどは一層難しくなるでしょう。
昨今は旧統一教会の児童虐待や霊感商法、旧ジャニーズ事務所への告発、宝塚歌劇団の自殺問題などかつての巨大な権力が揺れ動いるときです。
これにはテレビ自体の影響力の低下やSNSの発達、スマホやクラウドストレージなどの記録媒体の進化など様々な要因があると思います。
この巨大な権力の揺らぎに吉本興業が加わるのか、そして何よりも性加害が実際に行われるような土壌であるのか、今後の動きに注視していきたいと思います。
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